松尾匡のページ12年9月16日 民主党支持者にされてしまった件ほか ◆ 前回のエッセーの、若田部昌澄さんと栗原裕一郎さんの本『本当の経済の話をしよう』の紹介の続きになりますけど、「食糧自給率」にこだわるのは意味がないというお話が出てきます。「自給率を高めるとむしろリスクが増える。自給率の高い食品に何かあったら途端に困ることになるから」等々。 全くそのとおりで、ボクも前回のエッセーで紹介したTPP本の拙稿で、そのことを指摘しています。拙稿ではさらに、熱帯産品でない農産物の輸出によって、途上国が経済発展する道を、閉ざしてはならないということを論じています。ご関心がありましたら是非ご検討下さい。 で、『本当の~』では、その箇所で、農水省が黒木メイサさんを起用して、「日本の食糧自給率は40%なのに、黒木メイサさんは64%。食糧自給率が高い人は、美しい」とか言ってキャンペーンやってたことをクサしてい