「イスラム国」呼称は不適切=野党提起、安倍首相も賛同 メディアは「イスラム国」と呼ぶのをやめるべきだ−。30日の衆院予算委員会で、日本人人質事件を起こした過激組織「イスラム国」の呼称をめぐり、維新の党の柿沢未途氏がこう提案し、安倍晋三首相も賛同する場面があった。 〔写真特集〕後藤さん、最後のメッセージ〜過激派組織「イスラム国」〜 首相は「『イスラム国』と言えば、まるで国として存在し、イスラムの代表であるかのごとき印象を与え、イスラムの人々にとって極めて不快な話だ」と指摘。「政府としてはISIL(『イラク・レバントのイスラム国』の英語略称)を使っており、マスメディアも検討される可能性があるのではないか」と述べた。(2015/01/30-11:40)2015/01/30-11:40
1981年の初夏のことだった。日曜日の午後、私は小田急線成城学園前駅に立っていた。駅近くにある緑蔭小舎という画廊で開かれていた銅版画家の長谷川潔の展覧会が目当てである。私は大学に入学して上京したばかり、小田急線に乗るのも初めてだった。よく晴れた暑い日で、地図を片手に探し当てた画廊は、閑静な住宅街の中にある落ち着いた洋館だった。 中に入ると、初夏の爽やかな風が気持ちよく吹き抜けた。当時の私はその画廊で会った品のいい婦人が柳田國男の長男、柳田為正氏夫人の柳田冨美子さんであることも、その場所にかつて柳田國男が住んでいたことも知らなかった。あとになって「ああ、あの時の」と思い当たったのだが、文献以外によって柳田の面影に触れたのは興味深い体験だった。生涯をかけて日本の民俗について考え続けた柳田が、実生活においては洋館に住んでいたということが、私にとっては小さな衝撃だったのだ。 柳田が現在の新宿区市谷
最近、精神分析に対する自分の考えを表明してほいた方がいいかなと思うことがありました。 岩波版『フロイト全集』第19巻(2010年6月配本)によせた文章をここに再掲します。 少し前の文章ですが、自分の考えは変わっていません。 素人による精神分析読解の問題 國分功一郎 フロイトは医者だった。一八八一年にウィーン大学医学部で学位を取得しており、一八八六年にはウィーンでクリニックを開業している。フロイトの名は精神分析から切り離せないが、これはフロイトが医者として患者に接するなかで自ら創始し、様々な変更を受けいれながら発展させていったものである。つまり、それは、彼がヒステリーや神経症に苦しむ患者を治療するために作り出した理論である。 すると次のような疑問が出てくるのは至極当然のことであるように思われる。たとえば筆者のような、医者でもなく、心の病の治療に携わるわけでもない人間が、フロイトの精神分析につ
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