これまで写真加工アプリと言えば、「美肌」や「デカ目」や「細身」「足長」「メイク」、「赤目補正」などといった、被写体の顔を「美しく」見せたり「整え」たりするのが一般的でした。ものによっては、「デカ目すぎて、足長になりすぎて宇宙人みたい……」などと、特定のコミュニティの美と一般的な審美基準が明らかに異なるものもありましたが、概ね、「被写体をより良く見せる」ためにあるものでした。 しかし、最近アイドルやモデルの間で人気の、顔がぐんにゃりと不自然に歪むアプリ『ヘンテコカメラ』や、被写体の顔を別の被写体の顔と交換したり、イラスト調から写実まで犬や猫の頭部と合成することが好評な『Snapchat』『SNOW』といったアプリの顔加工は、被写体を「美しく」見せたり「整え」たりすることとは真逆です。 顔が不自然にぐんにゃりと曲がる加工を施せば、どんな美人も心霊写真のように、「写っていること自体が怖い」ような