文明人の「公然の秘密」と言ってもいいだろう。私たちは殺人事件が大好きだ。残酷でもいい。謎はぜったいに欲しい。紳士淑女がからめば最高だ。人を殺したいわけではない。でも「事件」となれば戦慄し、興奮し、もっと知りたくなる。人間の悪に魅了される。かくして探偵小説は不動のジャンルとなった。何事につけルール作りがうまいのは英国人。彼らの手で、探偵小説は一種のスポーツへと昇華された。始祖は米国人エドガー・
![探偵小説の黄金時代 マーティン・エドワーズ著 現実逃避のためのスポーツ :日本経済新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ddeffc0b5146e0e9451a90d4f95adac6cadcf796/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Farticle-image-ix.nikkei.com%2Fhttps%253A%252F%252Fimgix-proxy.n8s.jp%252FDSXKZO3925184021122018MY6000-2.jpg%3Fixlib%3Djs-3.8.0%26auto%3Dformat%252Ccompress%26fit%3Dfill%26bg%3DFFFFFF%26w%3D1200%26h%3D630%26fill%3Dblur%26s%3Df97a267e47b2f30999b315f5ed0b5b5b)
なぜ、本を読むのか? Why do we need to read books なぜ、本を読むのか?本書『読書人カレッジ2022』の執筆者の一人である明石健五は、それを「考えるため」であると言います。 ある未知のものに出会ったとき、そこに驚きと感動が生まれる。そうして、初めて自分なりに思考することができ、それを人に伝えることができるようにもなる。 そういう過程を生きられる人のことを、「知性ある人」というのではないか。では、「知性」を自らのものにするためにはどうすればいいのか。繰り返しになりますが、「読み」「考え」「書く」ことを通してしか感得できないのではないか。 新しい出来事や局面に出会い、答えのない問題を考えることで鍛えられていくものが、確かにある。そういう問題は、すぐれた本の中にいくつも見つけることができます。 繰り返し考えることによって、自分の思考を鍛えていく。それによって、今の世の
名うての愛書家たちを虜にした、世紀の奇書、待望の原典訳! 恋人ポリアを求めつつ眠りに落ちた主人公ポリフィロは、象徴と寓意の世界を彷徨し、やがて恋人と結ばれるが……。澁澤龍彦が《ポリフィルス狂恋夢》と名づけて偏愛し、碩学プラーツが《15世紀のジョイス》と評する、謎に満ちた夢のタペストリー。 ◎イタリア語にラテン語・ギリシャ語を混淆させた難解な言語・独特な文体をもって知られる奇書の、原典からの完全訳。 ◎世界でもっとも美しい本とも評される原著初版掲載の、趣きある木版画172 点を完全収録。他に参考図版も充実。 ◎著者フランチェスコ・コロンナをめぐる謎についても、「解説」で詳細に紹介。 ◎古代世界についての百科全書的知見をふんだんに鏤め重層的に展開する物語世界理解のための一助として、神話学・錬金術・象徴学・美術史・西洋古典文学・ルネサンス精神史・書物史・印刷史など多岐にわたる関連分野をカバーする
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