著者:竹下 節子出版社:中央公論新社装丁:単行本(220ページ)発売日:2006-05-01 ISBN-10:4120037339 ISBN-13:978-4120037337 内容紹介: 万能の天才、魔術師、錬金術師、秘密結社の首領…。ルネサンス以降、様々な妄想により紡がれた伝説の変容を西洋思想の地下水脈から検証する。 西欧の「隠れた思想史」浮上『ダ・ヴィンチ・コード』のせいで秘密結社のリーダーという影の顔が定着してしまったレオナルドだが、彼がどの程度オカルトの潮流に関わったかを知りたい人は多いだろう。本書はその疑問に答えてくれる。 オカルト的なレオナルド解釈の論拠に、彼が謎の「アカデミア」を率いたという説がある。本書は、それが実在したとしても、修道士や芸術家や学者の趣味的なサークルにすぎず、ましてや新プラトン主義を奉じる秘教的結社などではありえないと結論する。 しかし、これ以降、伝説は