本業さながらの熱量を一冊にぎゅっと閉じ込めた。本書はプロレスラーである著者に寄せられた「お悩み相談」をまとめたものだ。「最初は苦戦しましたね。でも、悩みの大小にかかわらず、全て同じ熱量で相談に乗ったつもりです」 見た目に違(たが)わず、どっしりした安心感がある。例えば、LGBTQの元カノが忘れられないと悩む人には「相手の幸せを自分の幸せに」と説く。末期がんで闘病中の人には、一分一秒を「全力で生きる」と提案する。時に優しく語りかけられるような、時に強く背中を押してもらえるようなエールの数々が胸に染みる。