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  • 新書という公共圏──桑原武夫編『日本の名著』という企み | 菊地暁

    新書という公共圏──桑原武夫編『日の名著』という企み | 菊地暁 Shinsho as Public Sphere: Compiler Takeo Kuwahara's "Nippon no Meicho" Scheme | Akira Kikuchi 「ジャーナリスト養成所」。かつて、人文研(京都大学人文科学研究所)はそう揶揄されたという★一。世間の喧噪から離れて真理を探求する「象牙の塔」的学者像がまだ幅を利かせていた時代、大衆向けの「新書」を書くことなぞ、およそ真っ当な学者のすることではないと白眼視されたためである。今日、あらゆる大学がバスに乗り遅れるなとばかりに「社会との連携」に突っ走り、マスメディアへの発信を急き立てられる状況からすれば、ほとんど夢のような話である。 事実、人文研は数多の新書ライターを擁していた。例えば岩波新書なら、桑原武夫『文学入門』(一九五〇)、貝塚茂樹『中国

    新書という公共圏──桑原武夫編『日本の名著』という企み | 菊地暁
    hharunaga
    hharunaga 2012/06/24
    「新幹線開通以前は東京の編集者が京都に来ると必ず泊まりになり、京都の学者と飲み明かすことが多く、その関係は東京よりもかえって密だった」
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