近年、大きな問題になっている「気候変動」(地球温暖化)。すでに世界各地では、海面が上昇して沈みつつある島があったり、深刻な干ばつや洪水が起こったり、台風やハリケーンの規模が大きくなったりと、気候変動が原因と考えられる災害が世界各地で起こり始めている。 地球にいったいなにが起こっているのか。これから地球はどうなってしまうのか。そしてどうすればこの気候変動を解決できるのか。しかし、それを正確に調べるためにはデータが圧倒的に不足している。 この難題に挑むため、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、人工衛星を使って地球の環境を継続的に調べる計画を進めている。そして、その一翼を担う新たな衛星「しきさい」(GCOM-C)がこのほど完成し、2017年9月14日に報道関係者に公開された(当日の速報記事&写真集はこちら)。打ち上げは今年度中に予定されている。 「しきさい」は地球規模での気候変動のメカニズム解明