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ブックマーク / interdisciplinary.hateblo.jp (14)

  • 『通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査』発表の検討 - Interdisciplinary

    www.mext.go.jp 【PDF】通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について (令和4年12月13日) (PDF:836KB)] PDFの内容を検討します。簡潔に行きます。 調査目的は、10年前に同様の調査がおこなわれたが、当時とは様々の情況が異なっていると考えられるため、改めて調査を実施し現状を把握するもの。 調査法の記述は割としっかりしている。目標母集団(標的集団)は全国の公立の小学校・中学校・高等学校の通常の学級に在籍する児童生徒で、層化3段抽出、回収割合は8割以上と高い。学級担任に記入してもらうという仕組みが、回収割合を高めていると思われる。 回答者は、上述の通り学級担任。特別支援コーディネーターまたは教頭副教頭が確認し、校長が諒解すれば回答。担任が児童生徒について答えるのだから当然、バイアスがかかり得る。と言って、バイアスがかかるからこ

    『通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査』発表の検討 - Interdisciplinary
    hi_kmd
    hi_kmd 2023/01/21
    日本行動嗜癖学会が批判的な声明を出して話題になっていた調査について。調査そのものは丁寧に行われていても、調査に基づいているとは言えない「感想」のようなものが調査結果であるかのように書かれている問題。
  • 福島での甲状腺がん検診議論の整理 - Interdisciplinary

    福島における甲状腺がん検診の話。 被ばくによる流行vs過剰診断という図式は成り立たない 流行とは、ある地域において対象の疾病の罹患率が、通常より大きくなる事。過剰診断とは、症状発現しない疾病を発見する事。これらはそもそも文脈の異なる議論で用いられる概念だから、二項対立のように扱うものでは無い。 流行が起こっても過剰診断は否定されない 流行とは、平時よりも高い確率で疾病が発生する事しか指さないので、それが起こるのは、症状発現しない疾病が発生しないのを全く意味しない。当然、 過剰診断されるような疾病が流行する 症状発現するような疾病が流行する この両方があり得る。もちろんこれは、論理的に否定出来ないという意味であって、その蓋然性は知見によって評価・支持される必要がある。 転移や浸潤がある事は、過剰診断を否定しない 無症状時に発見したのであれば、その後の処置にて確認された転移・浸潤のある事は、過

    福島での甲状腺がん検診議論の整理 - Interdisciplinary
    hi_kmd
    hi_kmd 2022/01/24
    こう言う整理はとても重要。巷間、科学者ですらこう言う前提を無視した乱暴な意見を言ったりするが、そう言う乱暴な意見が科学不信・医学不信を招いたりする。
  • 線虫がん検査と、がん検査の性能の話 - Interdisciplinary

    経緯 線虫がん検査(登録商標:N-NOSE)が(悪い意味で)話題になっています。 大まかな流れとしては、 株式会社HIROTSUバイオサイエンスが開発したN-NOSEが精度86%などと謳っていた 上松医師や週刊文春が、N-NOSEの開発プロセスにおいて不正行為があったと疑義を呈した HIROTSUバイオサイエンスが報道に強く抗議した 上記のようなものです。 bunshun.jp www.youtube.com hbio.jp 不正の疑義 疑義の内容としては、 検体の種別について遮蔽がおこなわれていなかった 判定に広津代表による判断が入っていた 再現性に乏しい といったものです。もし明確な判定基準が無く判定員の勘に相当する部分が大きいのだとすれば、線虫が判定すると謳う部分が疑わしくなりますし、個人の判断で振り分けたのであれば、人為的に、性能を高いほうに不当に評価するというバイアスをかける事に

    線虫がん検査と、がん検査の性能の話 - Interdisciplinary
    hi_kmd
    hi_kmd 2021/12/14
    ベンチマークを個別に見てどういう言うのではなく、さまざまな要素を総合的に見て有益かどうかは判断される。一般論としてそうなのはわかっても、個別の検査については高度の専門的知識がないと判定できないんだね。
  • “「反反ワクチン派」の「医療クラスタ」” は “「心因性」という言葉を気のせい、詐病、大げさなどの意味で使って「全体の公衆衛生のために犠牲になってくれている少数の人」を侮辱” したのか? - Interdisciplinary

    はてなブックマーク経由で見かけました。 「反反ワクチン派」の「医療クラスタ」が「心因性」という言葉を気のせい、詐病、大げさなどの意味で使って「全体の公衆衛生のために犠牲になってくれている少数の人」を侮辱したのは忘れないラジよ。— PsycheRadio (@marxindo) 2021年2月6日 「反反ワクチン派」の「医療クラスタ」が「心因性」という言葉を気のせい、詐病、大げさなどの意味で使って「全体の公衆衛生のために犠牲になってくれている少数の人」を侮辱したのは忘れないラジよ。 ↑このかたの意見は、分解して検討すると、 反反ワクチン派の 医療クラスタが 心因性の語を 気のせい、詐病、大げさなどの意味で使い 「全体の公衆衛生のために犠牲になってくれている少数の人」を侮辱した このようです。上の2つは、何らかの性質によって括られた集団を指し、3番目と4番目は、用語を不適切な意味で用いたと批判

    “「反反ワクチン派」の「医療クラスタ」” は “「心因性」という言葉を気のせい、詐病、大げさなどの意味で使って「全体の公衆衛生のために犠牲になってくれている少数の人」を侮辱” したのか? - Interdisciplinary
    hi_kmd
    hi_kmd 2021/02/08
    少なくとも自分の知る範囲では、「心因性」を「気のせい」の意味で使う医療関係者はいない。ただ、この手の誤解に基づく反発は少なくないので、どうしてこのように受け取る人が多いのかをきちんと考える必要がある。
  • 《性能の良い検査》が《検診の性能を良くする》とは限らない - Interdisciplinary

    headlines.yahoo.co.jp ↑新しく開発された性能の良いがんの検査法を、検診に応用する事が期待される、という内容の記事です。 まず前提として、がん検査について、 安価 簡便 低侵襲(身体への負担が小さい) 高感度(がんの人を陽性にしやすい) 高特異度(がんで無い人を陰性にしやすい) これら条件を備えたものが開発される事そのものは一般に、医学的に望ましいと言えます。 しかるに、高性能で安価・簡便な検査法が出来た時に(その方法が標榜通りであるか、の検討は別問題とします)、それをすぐに、検診に用いるべきだとか、検診による効果がもたらされるだろう、と安易に考えるべきではありません。 まずおさらいとして、検診とは、 症状が無い人の疾病を発見する事 を指します。そしてそのプロセスの結果、 症状が無い内に発見する場合よりも予後を良くする のを目的とします。ここで、多くの人が、 無症状の時

    《性能の良い検査》が《検診の性能を良くする》とは限らない - Interdisciplinary
    hi_kmd
    hi_kmd 2019/10/02
    がん検診で癌を見つけて治療した人にとっては、「その検診のおかげで助かった」という認知にどうしたってなってしまうけれど、必ずしもそれは事実ではない。でもそれをわかってもらうのはとてもとてもとても難しい。
  • 標本や母集団などの、統計用語の説明 - Interdisciplinary

    発端 note.mu たぶん、こちらの記事に端を発する話題です。大まかに言うと、WEB上のアンケートは、新聞社等が行う調査に較べて性質が劣っている、というような記事です。それで、ここについた はてなブックマークが↓ はてなブックマーク - ネットのアンケートは世論調査の名に値しない|はる/みらい選挙プロジェクト(情勢分析ノート)|note ここに、色々の意見が寄せられているのですが、このブックマークについて、はてな匿名ダイアリーで、次のような指摘がなされました↓ anond.hatelabo.jp 簡単に言うと、母集団や標などの用語について誤りが見られる、という指摘です。 この匿名ダイアリーの書きかたは、煽るようであまり好ましく無いと思いますが、それはそれとして、確かに、用語を混同しているものがいくつか見られました。 最初の記事に関して、togetterでも意見がまとめられていました↓

    標本や母集団などの、統計用語の説明 - Interdisciplinary
    hi_kmd
    hi_kmd 2018/04/25
    割と「その用語すら知らない人とだと対話成立しないよな」というシーンは多いなと思う。知らないことに対しては謙虚に学びの姿勢を持ちたいと願う。
  • 菊池誠氏は説明すべき - Interdisciplinary

    再発率が高いというのは、要するに過剰診断だってことでしょうね https://t.co/p7jvaL1GfD— きくまこ(3/1 難波ベアーズ) (@kikumaco) 2018年3月1日 再発率が高いというのは、要するに過剰診断だってことでしょうね 菊池さんは、なぜ再発率の高さから、それが過剰診断だと言えるのかを説明するべきですし、説明出来るはずです。 念のため、私の考えを書いておきます。 まず、再発率が高いとすぐに言えるのか、という問題があります。がんの再発とは、 「再発」とは、治療がうまくいったように見えても、手術で取りきれていなかった目に見えない小さながんが残っていて再び現れたり、薬物療法(抗がん剤治療)や放射線治療でいったん縮小したがんが再び大きくなったり、別の場所に同じがんが出現することをいいます。 このような意味合いですが(再発、転移とは|もしも、がんが再発したら [国立がん

    菊池誠氏は説明すべき - Interdisciplinary
    hi_kmd
    hi_kmd 2018/03/04
    個別の症例を見て過剰診断かどうかを判断するのは原理的に困難であることをまず押さえておきたい。
  • “「あなたにはガンが見つかりました、ただ大きくなって症状が出るかわからないので経過観察します」は過剰診断回避策” であるのか - Interdisciplinary

    意味不明。「あなたにはガンが見つかりました、ただ大きくなって症状が出るかわからないので経過観察します」は過剰診断回避策でしょ。 とにかくどんな癌も1cm未満の時代があるわけで、あんたらの言う通りゆっくり成長するなら、将来の発症者の多くが3巡目までの経過観察群に入ってるはずじゃない。 https://t.co/G4xNUvvmmDiPatrioticmom (@iPatrioticmom) 2018年1月8日 このような意見が散見されるので、改めて。 意味不明。「あなたにはガンが見つかりました、ただ大きくなって症状が出るかわからないので経過観察します」は過剰診断回避策でしょ。 (強調は引用者)端的に言って、これは誤りです。 詳しくは、 interdisciplinary.hateblo.jp 上記記事に書いていますが、見つかった がんを経過観察する事は、過剰診断回避策になり得ません。 こ

    “「あなたにはガンが見つかりました、ただ大きくなって症状が出るかわからないので経過観察します」は過剰診断回避策” であるのか - Interdisciplinary
    hi_kmd
    hi_kmd 2018/01/08
    「検診」「診断」自体が医療介入でありリスクとベネフィットを比較検討しなければならない、という当たり前の話が、なぜかなかなか伝わらない。
  • 検診の目的は「治療が必要な病気を見つける事」なのか - Interdisciplinary

    なるだけ簡潔に行きます。 流れ 受診者に対する検診のメリットは「治療が必要な癌を発見できること」や「事故の影響をよりはっきりさせること」だろうが、過剰診断のデメリットがそれらより大きいと断言できるのはなぜだろうね。しかもそのデメリットというのは診断後の対処や伝え方で大きく変わってくるというのに。— yuuki (@yuukim) 2017年6月20日 受診者に対する検診のメリットは「治療が必要な癌を発見できること」や「事故の影響をよりはっきりさせること」だろうが、 ─── 「治療が必要な癌を発見できること」をがん検診のメリットとしてしまうのは、よく見られる誤りです。この誤った主張に則ると、30歳台の乳がん検診や、成人に対する甲状腺がんもメリットがあることになってしまいます。 https://t.co/lvBc6SM65J— なとろむ (@NATROM) 2017年6月20日 「治療が必要な

    検診の目的は「治療が必要な病気を見つける事」なのか - Interdisciplinary
    hi_kmd
    hi_kmd 2017/06/23
    検診も医療の介入であり、効果があるとわかっている物以外はするべきではない、と言う当たり前の話。効果があるか不明なものは、臨床試験として被験者の同意の上で行う。
  • 「水素水」と「水素水」 - Interdisciplinary

    太田氏の言う(研究する)水素水と、その他の、市販されているような水素水との関係は。 心理学的な概念であるサブリミナル効果と、それを広告等に応用するサブリミナル効果との関係、と類似していると考えられます。 どちらも、より基礎的な部分では効果が確かめられている、あるいは確かめられつつある、というものだけれど、マーケティング(広告にサブリミナルを用いるのを、サブリミナルアド、と言う)や臨床応用に関しては未知数であったり、効果が小さい事が判っているのにも拘らず、効果を仄めかして世間に広める、という構造。

    「水素水」と「水素水」 - Interdisciplinary
    hi_kmd
    hi_kmd 2016/05/19
    太田氏はブログなどで水素水の接種や水素浴を奨めていたりするので、研究者本人が(類似品との違いを強調してクリーンさを装いつつ)そこを意図的に混同させようとしている節がある。「水の素」とか宣伝しているし。
  • 死亡の指標とsivad氏の誤り - Interdisciplinary

    概要 世界の甲状腺癌の現状における、長崎大学名誉教授の長瀧重信氏の発言に端を発する議論についてです。その発言は、次のようです。 甲状腺癌と診断され、手術される患者の数は確実に増えているにも関わらず、甲状腺癌の死亡率は減少していません。少なくとも手術される患者の増加に比べて死亡率の減少は、はるかに緩やかです。その結果、「手術しなくても死亡しない患者」が手術されているのではないか、という考えも出てきました。 これについて、twitter上で幾人かの方が、疑問を呈していました。つまり、長瀧氏は何かおかしな事を言っているのではないか、との指摘です。その流れで、sivad氏が、次のような主張をします。 @sivad ちょっと考えればわかるけど、ここでの死亡率は無論甲状腺がんによる死亡率なので、「手術しなくても死亡しない患者を手術」して件数が増えているのであれば、その分の死亡率は確実に減るわけ。それが

    死亡の指標とsivad氏の誤り - Interdisciplinary
    hi_kmd
    hi_kmd 2015/04/08
    日常用語と専門用語の混乱で間違えるのはままあること(先住民族の「先住」の勘違いとか)。指摘されたときに誤りを認めるか、屁理屈で間違いを認めないか、めんどくさいジャンルだと難癖を付けるか。人間性が出る。
  • yunishio氏の「証明」と「反証」 - Interdisciplinary

    yunishio氏が、こんな事を言っていました。 ※強調は引用者による @FAtype100R うーん。白黒をつける行為こそが「反証」じゃないかと思いますよ。白黒のついてないものは「反証」と呼んではいけないと思います。きっちり証明できるまで「白いカラスは存在しない」と言いきってはいけない、ということです。それは悪魔の証明だから。 http://twitter.com/yunishio/status/375580632329371648 yunishio氏は、反証という言葉に、このような強い意味を込めているらしい。つまり、数学や論理で言うような意味での使い方をしていて、そうで無いものを反証と呼ぶべきでは無いと。 数学等の方面で厳密に使われている言葉なのだから、それを無闇に意味を広げて用いてはならない、という主張であれば、それ自体は特におかしな事ではありません。術語と日常語が重なっていたら紛ら

    yunishio氏の「証明」と「反証」 - Interdisciplinary
    hi_kmd
    hi_kmd 2013/09/10
    医学の話の時に 「反証」を使えばそれが「実質的反証」であることは織り込み済みだと思う。単純に論理で示せる分野じゃないのだから。
  • ホメオパシーと化学物質過敏症 - Interdisciplinary

    再び、NATROMさんの主張を検討してみましょう。 NATROMさんが化学物質過敏症とホメオパシー*1を並べて話をするのは、 現在の知見、つまり理論からすればありそうに無いと思われる から、と思いますよね。で、それがおかしいな、と感ずる人はおそらく、 化学物質過敏症とホメオパシーとでは、あり得なそうな度合いが異なるではないか と認識しているのではないでしょうか。ありていに言ってしまうと、馬鹿馬鹿しさの度合いが全然違うだろう、と。だから、それらを同列に並べるNATROMさんは悪質な印象誘導をしているのだ、と評価される。 しかし、NATROMさんが敢えてその二つを並べているのは多分…… 現在の知見からあり得なそうに思える事がまず一つある、というのはその通りだと思います。けれど、それ自体は核では無いというか、質的に重要なのはそこでは無くて、 その説を否定する実証的な証拠がある という所なのです

    ホメオパシーと化学物質過敏症 - Interdisciplinary
    hi_kmd
    hi_kmd 2013/07/28
    理論が疑わしいとかはあくまで仮説の域であって、医学的には臨床などでの実証が価値を持つ、と言うこと。薬とかもそうだよね、何で聞くのかわからなくても、効く薬は良い薬だ。
  • NATROM氏と化学物質過敏症 - Interdisciplinary

    NATROM氏の化学物質過敏症に対する見解・姿勢はこちらにまとめられている⇒何を否定し、何を否定していないか あるものについて議論している場合、言ってもいない事を前提され批判を受けたり、言った事をあたかも言っていないかのごとく扱われる時がある。それは大変に困るので、ありがちな疑問を設定し、それに答えてまとめておく。いわゆるQ&AやFAQの類のコンテンツ。 ここでリンクしたNATROM氏のページもそのような構成であり、いくつかの(恐らく、誤解されがちな)主要な論点がまとめられている。そして、こういうものを検討しておくのも、ある論者の意見をなるだけ正確に評価するのに役立つものと思われる。 そこで、リンク先でNATROM氏が挙げている項目のいくつかを採り上げ、その見解について検討する。 尚、エントリーにおける小見出しは、リンク先のNATROM氏のページより引用する。 微量の化学物質の有害性は否

    NATROM氏と化学物質過敏症 - Interdisciplinary
    hi_kmd
    hi_kmd 2013/06/18
    丁寧な解説。「化学物質過敏症」ではなく「本態性環境不耐症」と呼ばれるようになっている背景でもあると思う。> id:Midas うん、エビデンスさえあればレメディの効能だって認めるだろう。さあデータ持っておいで。
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