自衛隊イラク派遣部隊の日報問題で、防衛省は7日、昨年2月22日に当時の稲田朋美防衛相が口頭で出した日報の捜索指示を、同省統合幕僚監部が三つの部署にしか伝えていなかったと明らかにした。稲田氏は口頭で統幕に「イラクの日報は本当にないのか」とだけ指示し、期限、捜索範囲を定めていない曖昧なものだった。稲田氏や統幕の伝達の不十分さが、日報発見の遅れにつながった可能性がある。 統幕の山野徹参事官はこれまで、省全体に指示したと説明してきたが、7日になって修正。統幕の伝達内容も具体的なものではなく「やり方が適切ではなかった」として、不十分な対応だったと認めた。