やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7巻の舞台は修学旅行の京都。 繰り広げられる物語はリア充グループの告白劇。 渡航先生の圧倒的描写力で繰り広げられる京の都の恋物語はまるでその場に居合わせているよう。 そしてラストの告白シーンでは驚愕の展開が! 特装版のCDは文化祭の打ち上げ。ノリノリの声優陣とあいまってこちらも必聴! みたいな感じを受けました。 すっと平塚先生の手が俺の頬に伸びる。目を逸らすことを許さず、優しく添えられた。 「比企谷。誰かを助けることは、君自身が傷ついていい理由にはならないよ」 ほのかに香る煙草の匂いと、それに似合わぬ柔らかな指先。湿り気を帯びた瞳は心まで見通しているようだった。 「いや、別に傷つくってほどのもんでも……」 「……たとえ、君が痛みに慣れているのだとしてもだ。君が傷つくのを見て、痛ましく思う人間もいることにそろそろ気づくべきだ、君は」 肩をとんと叩かれる