ブックマーク / d.hatena.ne.jp/cobachican (9)

  • ボカロ曲に対する「こんなものだろう」と「こんなものではないはず」 - ボカロとヒトのあいだ

    9月のボカロ曲20選。ノミネート53曲から厳選。 2014年9月ボカロ曲20選http://www.nicovideo.jp/mylist/45899931 チャートアクションで健闘した作品はひとつかふたつくらい。5桁再生は2曲で、4桁と3桁再生がほとんど。毎月自分なりのベスト選集を編んでいるが、再生数的にはだいたい似た感じになる。その度に「こんなものだろう」と「こんなものではないはずだ」が僕の心中でせめぎ合う。「こんなものだろう」とはボカロ曲をいまだ熱心に聴き続けているリスナーの数を考えると、3桁4桁の再生数で落ち着くのが妥当だろうという読みから発せられるものであり、「こんなものではないはずだ」は曲のポテンシャルを考えるとあまりに評価が低すぎるのではないかという憤りから発せられるものだ。ただし「ボカロ曲は最高水準」の記事をアップした半年前ならいざ知らず、現在では「こんなものだろう」が「こ

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    hide_nico 2014/10/06
  • ミクサイドから見たBUMPとのコラボ作品 - ボカロとヒトのあいだ

    BUMP OF CHICKENと初音ミクのコラボ曲「ray」のフルバージョンPVがようやく解禁になった。 試聴用のサビ30秒バージョンを耳にした時は正直いって「これはしょぼい」とショックを受けたが、フルバージョンをそこそこの音質と音量で聴いたらとても良かった。試聴は当てにならない。特に低音質のサビだけで曲の良し悪しを聴き分けろというのが間違ってる。曲で大事なのはイントロだろ!ということでフルで聴いたら気に入った。ミクとのコラボを想定に作られた曲でないにもかかわらず、ミディアムテンポのどっしりしたビートの上にシンセとストリングスが厚めに乗っかるというバッキングはとてもミク向きなもので、無理矢理ミクを曲にねじ込んだという印象はない。BUMPはギターバンドとのイメージが強かったのでなおさら意外だった。何より歌メロが良い。耳にスッと入ってくる。ただしkzさんの調声は例のごとくオートチューンを深くか

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    hide_nico 2014/03/14
  • 「いまボカロ曲は過去最高水準にある」2014年2月39選 - ボカロとヒトのあいだ

    2014年2月ボカロ曲39選http://www.nicovideo.jp/mylist/41984238 「いまボカロ曲は過去最高水準にある」と断言できるのは僕が日々新着ボカロ曲をひととおりチェックしているからで、ランキングTOP30や、メジャーレーベルの最新コンピCDを視聴している人にはまったく実感がないかと思います。それどころかボカロ曲に関しては「衰退」や「終焉」を大きな声で主張したほうが支持されやすい空気がある。たしかにティーンエイジャーが主導権を握ってからここ2、3年のヒットチャートには僕も閉口してしまうことが多々あり、「これはティーン(とティーンの小遣いを狙う遣り手)に完全に喰われたな」と苦々しく思いましたが、ところがどっこい2014年に入ってからというもの、「これだぜ!」とガッツポーズしたくなる新曲が連発しているのです。ティーンに媚びず、過去のヒット曲をなぞらず、自身の作風

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    hide_nico 2014/03/06
  • れるりり氏のブログを読み「誠実」について考えた - ボカロとヒトのあいだ

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    hide_nico 2013/10/12
  • ガチな「ボカロ100選」のその後 - ボカロとヒトのあいだ

    先日、軽い気持ちでアップした「ボカロ100選(http://bit.ly/19eVApP)」ですが思いのほか多くのブックマークを頂きました。(7日現在で172BM)しかもブックマークしてくれた方々のアイコンの半数がボカロやアニメキャラではなく、顔写真やデザインイラスト風のものでした。アイコンだけでその人となりを判断するのは早計ですが、なんとなく、これまでとは違ったルートに情報が流れていると感じます。 希望的観測ですが、ボカロを色物ではなく「魅力的な音楽のひとつ」として捉えたい層はここ数年で急速に厚くなってきているのではないでしょうか。彼らは”赤い公園”や”ストライプス”など、いま活きのいい音楽と同じ次元でボカロを聴きたいリスナーだと思われます。問題はそういったリスナーの嗜好や欲求に応え、ボカロ曲を聴かせるメディアがないことです。 ニコ動はボカロ音楽専用ページでオススメ曲を紹介し、紙メディア

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    hide_nico 2013/10/07
  • ミュージックマガジンのボカロ特集と歴史の空白 - ボカロとヒトのあいだ

    音楽情報誌の権威(といっておく)『ミュージックマガジン』が「10年目のボーカロイド入門」なる特集を組むと知り、発売前から楽しみにしていた僕は今日、期待に胸を膨らまして書店に向かったのでした。 MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2013年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: ミュージックマガジン発売日: 2013/09/20メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見る うーん・・・・・困った、面白くない。冒頭の「ボーカロイドはいかにして歌うキャラクターになったのか」論は "レコーディング芸術" の視点からボカロ音楽の「新しい/新しくない」部分を捉え直す試みですが、「入門」のわりにはさらっと読めないし、ざっくりと分かるには入り組んでいるし、これを読んで、ボカロ曲に興味を持って、聴きたくなるかといったら、ちょっと難しい。内容は興味深く、同意する点もあれど、導入に

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    hide_nico 2013/09/21
  • 2013年8月マイベスト10選 - ボカロとヒトのあいだ

    2013年8月に発表されたボカロ/UTAU曲のマイベスト10選。一曲だけ9月1日発表だけど気にするなかれ。ミク曲多いが、ミク誕生祭の影響はほとんどなし。これも時代か。並びは発表順。 2013年08月09日 ふんわりちゃんPhasma氏とNOEL-KIT氏によるユニットふんわりちゃん(キャラデザはミズノシンヤ氏)1stアルバムからのシングルカット。繊細な音配置と意図的にモコモコさせた音響はドリーミーとも言えるし、リアルとも言える不思議なテイスト。ミクの歌は終始ふわふわと漂い続け、我々の日常に寄り添い続ける。決して非日常に変えるのではない。実写PVが違和感なくはまるように、自然に、何事もなくそこにある。この6年で意識や感覚が変調(modulate)されたことを知る。 2013年08月13日 バイカPミクが「エモーショナル」に歌うミディアムテンポのストレートなギター曲。いわゆる聴かせる歌だが、人

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    hide_nico 2013/09/05
  • 半年間ボカロブログを書き続けた結果 - ボカロとヒトのあいだ

    ひとことでいうと、開き直るしか先がないと分かった。 いちおう、このブログは「ボカロシーンの外側に向けて発信」などという大層な目標を立てて書きはじめたので、最初は多少なりともニュートラルな視点からの語りを意識していた。でも途中から僕自身の体験を語る場に変わっていった。ボカロを音楽歴史体系に位置づけるとか、国内外の先鋭的な音楽シーンと関連付けるとか、電子音楽の未来を探るとか、アカデミックに文化的な意義とか価値を考察するとか、当初は意欲的だったテーマも当にどうでもよくなった。そもそも僕はミクの声にやられてしまったフェチ野郎にすぎない。「この、人を小馬鹿にしたようなふざけた声はなんだ!?」とミク発売直後は呆れていたのに、徐々にそのストレンジな響きに魅せられ、終いには虜になった。曲の向こう側にいないはずのミクの存在を感じるようになり、魂が入っているとしか言いようのない歌声に涙するようになった。そ

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    hide_nico 2013/06/12
  • ボクボカ第133回「kemu氏デビューと高速ボカロック隆盛」 - ボカロとヒトのあいだ

    2011年末にデビューしたkemu氏の楽曲は、高速ボカロックの象徴であり、最も洗練された作品だと思います。 2011年11月07日 kemu2011年12月20日 kemu 高速ボカロックとは何かや、その隆盛について語ろうとすると、定義や選曲や時期などを巡って喧々諤々になりそうなので、あえて深く突っ込みませんが、kemu氏の曲や「千桜」など、この時期の代表的な速くて激しいヒット曲に対し、僕は「よくできているな」と率直に感心します。初期衝動だけで突っ走るのではなく、ボカロの声や楽器の音色といったフェティッシュ性の強さで一点突破するわけでもなく、ビートの快楽に身を委ねるわけでもない。あくまでも総合的に速くて激しくてキャッチーな曲がつくられている。サウンドの主役は秒単位で素早く入れ替わり、軸になる楽器はなく、すべてが均等に速く激しく鳴っている。偏ったこだわりや執着がないぶん、全体的に均質ですっ

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    hide_nico 2013/06/04
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