2006年末、IT産業に大きな転機が訪れる。IT産業売り上げ第1位の座をながらく守ってきた米IBMを、米ヒューレット・パッカードが追い抜くことがほぼ確実になってきたからだ。二大IT企業であるIBMとHPの次の一手を探る。 HPが11月16日に発表した2006年会計年度(2006年10月まで)によると、年間売上高は917億ドルに達した。一方、IBMが10月17日に発表した第3四半期決算(2006年7~9月)の売上高は226億ドル、ここまでの3四半期で652億ドルを売り上げている。 HPの年間売上高917億ドルを上回るために、IBMは10~12月の第4四半期で265億ドルを売り上げなくてはならない。IBMも売上高を着実にのばしているものの、265億ドルにとどかない可能性が大きい。 両社の事業ポートフォリオは大きく異なっており、売り上げを単純比較することはできないが、サーバー事業とミドルウエア事
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