アスベスト被害の死亡者報告数が増え、とどまるところを知らない。この問題の責任と救済の仕組みをどのように考えればいいのか。また、同様の問題を防ぐにはどうすればいいのだろうか。 アスベストが工場労働者だけでなく、家族や周辺住民にも健康被害をもたらすという事例は、1960年代にすでに問題になっていたという。 先日、国会で明らかにされたように、76年当時には、行政もその危険を認識していた。アスベストの吹きつけが禁止されたのは75年だが、危険性が高い青石綿の使用が禁止されたのは95年になってからである。その間に、600万トンを超えるアスベストが新たに使われてきた。 なぜ、もっと早くアスベストの使用規制や周辺被害の救済ができなかったのか。省庁間の縦割りなど様々な理由が考えられるが、重要なことはアスベスト問題が抱えていた「不確実性」である。 アスベストと癌疾患(中皮腫など)の因果関係は、最近の医学の進歩
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く