宮台真司氏が『バックラッシュ!』(双風社)で語っている、バックラッシュ現象の分析の論理を細かくたどってみたいと思う。宮台氏の論理というのは、その膨大な知識と論理能力の高さから、必ずしも自明に分かるような論理の展開をしてくれていない。現状認識や判断というものが、確かにそのような流れなら納得がいくという風にうまく心に落ちるまでが難しい。 ある種の論理の飛躍に感じるところに、細かい橋を架けて、論理の流れが納得出来るように構築し直してみようと思う。まずは現在のバックラッシュ現象に対する次の判断を考えてみようと思う。 「再帰性という概念を知らない人々が−−とりわけ後述するような不安な層が−−立場を問わず騒いでいるだけの話ですね。」 この現状認識は、何となく同じように感じるところもある。しかし、「感じ」ではなく論理的な帰結としてこのことを納得したいものだと思う。それを考えてみたい。 宮台氏によれば、「
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く