ブックマーク / dice-x.hatenadiary.org (8)

  • 思考錯誤 - 『デスノート』と「大工と鬼六」

    DEATH NOTE (9) (ジャンプ・コミックス) 作者: 小畑健,大場つぐみ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/12/02メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 37回この商品を含むブログ (423件) を見る ゼミ生のKさんに1週間に1冊ずつ貸してもらい、ようやく最新刊までたどりついたわけですが、これって明らかに民話の「大工と鬼六」をモチーフにしてますよね。 死に神の目を得る代わりに、寿命の半分を取られる←→橋を造ってもらう代わりに、大工の目を取られる 名前が知られると命を奪われる←→鬼は名前を知られると消えなくてはならない 各変項がレヴィストロースの神話の構造分析的に変換されてはおりまするが。 「大工と鬼六」は西洋民話の翻案というような説もあるようですが、こういう観点から書かれた「デスノート」批評、どなたかご存知ありませぬか。 あったら、年末年始の読書タイム

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  • 思考錯誤[book] 宮台・北田『限界の思考』 このエントリーを含むブックマーク

    限界の思考 空虚な時代を生き抜くための社会学 作者: 宮台真司,北田暁大出版社/メーカー: 双風舎発売日: 2005/10/22メディア: 単行購入: 2人 クリック: 82回この商品を含むブログ (128件) を見る この2日ほど寝込んでおりました。 昨日は年内ラストの講義とゼミを急遽休講にしてしまい、申し訳ありませぬ >受講生&ゼミのみなさまがた カゼというよりは疲れが溜まっていたせいのようです。 寝ていたおかげで、体はずいぶん軽くなりました。 布団の中でやっと読みました、『限界の思考』。 すごくいいだ。 正しく宮台再入門させていただいた気がする。 宮台さんが問題にしていたのは、アイロニーやdistancingというコミュニケーションの様式ではなく、そうした(あるいはそうではない)コミュニケーション様式へのコミットメントの様式――強迫的な依存という――であった。 その差異に私はまっ

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  • 思考錯誤 - 母親毒殺未遂事件とリアリティ・ブログ

    事件そのものについては別に言いたいことはない。 ブログで「毒殺日記」をつけていたのは現象面での新しさにすぎず、ある意味では「ありふれた」少年犯罪であるだろうと思うし。 私が気になるのは(メディア論的な言い方をすれば)事件の「受容空間」の変質とでも言うべきものだ。 マスメディアの報道も、ネット上での消費のされかたも、おおむね相変わらずだが、そのなかで引っかかった(というか軽く衝撃を受けた)のは、極東ブログの次のエントリだ。 http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2005/11/post_42ce.html これ自体は鋭い文芸批評のように「おもしろい」――不謹慎な言い方かもしれないが――読みではないかと思う。 また、この読みの内容について、どうこう言いたいわけでもない。 内容はどうであれ、こういう「おもしろい」読みが提示されることによって

    思考錯誤 - 母親毒殺未遂事件とリアリティ・ブログ
  • 思考錯誤 - レポート採点バトン

    先々週末ロンドンへ行き、時差ボケが治ったとたんに、先週末帰ってきました。 また時差ボケです(挨拶) この夏唯一のお休み期間であったので*1、断じて仕事はせず、ネットも使わず。 そういうわけで1週間ぶりにネットを見てまわったわけですが。 さて、件の問題について。 from charlie (http://www.asvattha.net/soul/index.php?itemid=440) 正直、私自身はコピペレポートにさほど大きな――というと語弊があるかもしれないので、新しみのある――問題を感じない。 私も学部生のころは、ほとんどを丸写ししてレポート出したこともある(遡ること20年前なので、時効ってことでひとつ何とか)。 澁澤龍彦(だったか?)のSonnenstern論を適当にアレンジして、美学系の単位をいただいたような。 あと、文学系のレポートで『ファウスト』をひとつの症状として現存在

    思考錯誤 - レポート採点バトン
  • アーキテクチャによる管理とフレーム問題 - 思考錯誤

    携帯マナー:電車などで自動オフ 通信事業者が10月開始 http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050823k0000m020147000c.html 携帯電話のマナー対策として、電機・通信関連企業でつくる情報通信ネットワーク産業協会……は、電車や病院内で自動的に携帯電話の電源が切れるシステムなどの検討を10月に始める。電波が医療機器などに悪影響を与えるのを防ぐため。通話を控えるよう呼びかけるだけでなく、技術的に通話を制限する仕組みを議論するのは初めて。 …(略)…。 ただ、強制的に電源を切ると車両内での事件やトラブルで緊急に通報が必要になっても対応できない恐れがある。こうした課題を解決するシステムも検討対象になる。今年度中に規制の方法や問題点について論点を整理し、総務省など関係機関への提言や、実際に規制を導入するかどうかの判断材料にする。 「

    アーキテクチャによる管理とフレーム問題 - 思考錯誤
  • マクドナルドのイスの固さと「掟の門」 - 思考錯誤

    昨日につづいて『カーニヴァル化する社会』からメモ。 東と大澤の議論*1の中で中心的に語られていることのひとつが、「環境管理型権力」を巡る問題だ。環境管理型権力とは……たとえば、マクドナルドの椅子の固さ、といったような事象に端的に現れている。……客に対して、「ハンバーガーをべたらさっさと出ていけ」と命令するわけにはいかない。しかしたとえば、椅子の固さを固くすることで、客がそこに長時間座っていることができないようにして、結果的に回転率を上げることは可能である。このように、物理的な環境設定の調整によって、人の行動を変化させる作用をもたらすのが、東の呼ぶ「環境管理型権力」であるわけだ。 大澤は、東の議論に対して、フランツ・カフカの『審判』に収められている寓話「掟の門」についての話題を持ち出す。そこで示されているのは、開いているにもかかわらず、なぜかくぐることのできない「掟の門」に対して、これは「

    マクドナルドのイスの固さと「掟の門」 - 思考錯誤
  • 『カーニヴァル化する社会』との往復運動 - 思考錯誤

    昨日はGLOCOM Forumのised研でしたが、今朝早々に帰ってきて、またしこしこお仕事してます(泣) んで、昨日のレセプションの際に鈴木謙介さんに会ったので、ふと思い出し、『カーニヴァル』の話をメモしておこう、と思い立った次第。 カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書) 作者: 鈴木謙介出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/05/19メディア: 新書購入: 14人 クリック: 316回この商品を含むブログ (323件) を見る ゼミの学生さんたち何人かにこの書評を書いてもらったんですが、それがちょっと興味深かった。 一部抜粋。 今を生きる若者の一人としてこのには共感できる部分が多々あった。中でもデータベースとのやりとりで自足する若者という切り口のおもしろさには惹かれるものがあった。自己の欲望をデータベースと往復運動から産み出すと言われると異常さを覚えるが、自分に照らし

  • 大学時代しなければならない50のこと - 思考錯誤

    学生のブログを(盗み)読みしていると、実におもろい、たのしい。 なかには読まれていることに気づいていない(らしい)学生さんもいるが、けっこう探りあてたりしているのだよ。 それはともかく、先日、3人の3回生が「就活がせまってくるんですけど、何をしたらいいんでしょうか」と研究室にやってきた。 自分ではたいした話をしたおぼえもないのだが、3人が3人とも、その話をブログに書いていて、「へえ」と思った。 いや、「これくらいのことでも、案外、意識できていないもんなんだなー」と思ったのである。 就職の希望先は?と訊くと、マスコミ関係だという*1。 それなら話は簡単。 「100人に1人しかあてはまりそうにない自分のセールスポイント(PRポイント)を見つけたまえ。なかったら、あと半年で作りたまえ」 ここで、一挙に場の雰囲気は「......orz」状態になる。 言うまでもなくマスコミ業界は難関である。 大手の

    大学時代しなければならない50のこと - 思考錯誤
    hidedayo
    hidedayo 2005/07/01
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