日本人の感覚からするとわかりにくいが、シリコンバレーのベンチャーにとってレイオフを行うことは風邪を引くぐらい日常的なことであり、会社の財務状態が悪化すれば翌日ばっさりレイオフする。こういう前提なのでレイオフされた人は意外とけろっとしたものだが、僕の場合には色々と面倒な問題があった。例えば・・・ 滞在ビザがない:永住権の手続き中につき、まだ就労ビザ(H1-B)の状態。H1-Bでレイオフされると翌日からビザが無くなるので基本的にすぐ帰国しなければならない。 飛行機に乗れない:新生児の息子はまだ免疫注射をできないので飛行機に乗せられない。 健康保険がない:レイオフされると健康保険が切れる。 次の仕事が全然なさそう:ベンチャーのほとんどがレイオフ中なので、採用している会社は急減してしまい、仕事先が圧倒的にない。しかも、景気回復の見込みは数年先。 特にビザの問題は深刻だった。レイオフが日常的であるベ