「戦争、殺人、巨大地震……。理不尽な死を経験してきた私たちは、仏教を再発見していくべきです」と語る高村薫さん=追野浩一郎撮影 高村薫さん(56)の長編小説『太陽を曳(ひ)く馬』(新潮社)は、動機の見えない殺人に、青年僧の轢死(れきし)という、一見関連のない事件を重ね合わせた。そこには人を殺すとはどういうことかという根源的な問いかけがある。(浪川知子) 「時代を描く」ことを目指し、曹洞宗の僧侶、福澤彰之を登場人物の中心に据えた3部作の完結編。『晴子情歌』で戦前から戦後復興期を、『新リア王』で経済発展の頂点をとらえた作家が、新作の背景にしたのは、「20世紀の常識が通用しなくなった9・11テロ後」の時代だった。 幼い頃から他者と交わらず、ただ絵を描くことだけに熱中してきた青年が、同居していた妊娠中の女性と、隣家の大学生を惨殺する。「うるさい音を消したかった」。それが彼の述べた唯一の理由だった。
自殺予防への取り組み 自殺者が9年連続で年3万人を超え、大きな社会問題となるなか、仏教者による自殺予防の取り組みが広がっている。インターネットを使って相談に乗ったり、僧侶同士の活動をネットワーク化したりと、新しい動きも出てきた。 「もう、疲れてしまいました」。豊かな緑に囲まれた千葉県成田市の曹洞宗長寿院で、住職の篠原鋭一さん(62)は、切々と苦悩を打ち明ける女性と向き合っていた。 篠原さんは12年ほど前から、寺を開放して自殺を考える人たちの話を聞いている。この日は朝から5人が面会に訪れた。相談を受けている間も頻繁に携帯電話が鳴った。 「一度会話した人には、『いつでも連絡して』と言っています。この問題は待ったなしですから」と篠原さん。死を思い詰める人々の“駆け込み寺”と言われるゆえんだ。 人間関係に悩む若者、会社の倒産やリストラにあった中高年、家族と同居しながら孤独感にさいなまれる高齢者……
曹洞宗総合研究センターが3日から、カフェを貸し切ってスタートしたイベント「東京禅僧茶房」。5日間にわたり、写経や座禅が体験できる=東京・小石川の「nagaya cafe さと和」(猪谷千香撮影) カフェで座禅、寺本堂でライブ、ネットで説法…。信者が減少し、寺離れに危機感を強める20、30代の若手僧侶らが、同世代に仏教の魅力を伝えようと、あの手この手の布教活動を展開している。(猪谷千香) 3日、東京・小石川のカフェを貸し切って始まったイベント「東京禅僧茶房」。座禅や写経などが体験できる7日までの企画だ。開催したのは曹洞宗総合研究センター(東京)。20、30代の僧侶12人が発案し、禅宗の一派である曹洞宗にとって初の試みだという。 写経に初めて挑戦した東京都内の女性(43)は「幼いころ、お寺でよく遊んだ思い出があり懐かしい。自分を省みることができると思い参加しました」。センターの水谷幸寛さん(2
ほめると言ったらほめる。 映画「禅 ZEN」を見ました。道元禅師の生涯を軸に、日本の禅仏教の原点を映像化。これは面白いです。 その1、監修がいい。曹洞宗が惜しみなく協力しているので、安心して見ていられます。道元禅師をめぐる主要なエピソードを網羅しており、宋国の典座とのやりとりや、居眠りした修行仲間が叱責される声で身心脱落したなど、ワンシーンごとに親しみが増してきます。 その2、テンポがいい。五十余年の生涯を丸々盛り込む手際よさ。冒頭の母親との死別から主題をズバリ提示。一方で史実とは別に架空の女性ヒロインを設定し、ドラマを牽引します。前半長く中国語の会話が続くのはたぶん、和訳の字幕を読ませることで、専門用語を文字で伝える工夫なのですね。 その3、潔い割り切り。人知を超えたもの(悟りとか物の怪とか)をCGでサラッと処理したのは優れた判断だと思います。こんな場面作りにこだわらず、むしろ手間かけて
「バラエティ・ジャパン」クローズのお知らせ 2010年12月末日をもちまして、 「バラエティ・ジャパン」はクローズいたしました。 大変短い間ではございましたが、 皆様にご支援いただき、 ここまで続けてこられたことを誇りに思っております。 本サービス終了にともない、ご登録時の個人情報は、 弊社で責任をもって消去、および破棄いたします。 今後はまた別な形で皆様に貢献できるよう精進してまいります。 本当にありがとうございました。 「バラエティ・ジャパン」スタッフ一同 Other accommodations Apartments (4369) Hotels (2100) Holiday homes (358) Guest houses (327) Hostels (233) Aparthotels (206) Villas (132) Capsule hotels (107) Homestays
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