情報処理学会は8月23日、将棋の女流王将にコンピュータが挑む対局の詳細を発表した。特製システムは「あから2010」と命名。対局は10月11日(祝日)、東京大学本郷キャンパス(東京都文京区)で行われ、別室ではプロ棋士による大盤解説や指導対局も行われる。 「トッププロと戦えるコンピュータ将棋が完成した」と情報処理学会が日本将棋連盟に挑戦を申し入れて実現した。コンピュータの挑戦を受けて立つのは清水市代・女流王将だ。 「あから2010」という名前は、10の224乗を示す「阿伽羅」にちなんでおり、将棋の局面の数がこの数に近いことから名付けた。「激指」「GPS将棋」「BONANZA」「YSS」の4プログラムに局面を渡し、プログラムが返した手の中から最も多いものを差し手とする多数決合議法で挑む。ハードウェア部は東大のXeonクラスター(676コア)を使用する。 対局は、東大本郷キャンパスの工学部2号館で