Macがマルウェアに対して安全という説には大きな語弊があり、ユーザ数が多く標的になりやすいWindowsと比較し被害者が少ないからにすぎない。とはいえ長らく被害が少なかったことは事実で、そのためかMacユーザは総じてマルウェアへの危機意識に乏しく、システム常駐型のアンチウイルスソフトは普及せず、ダウンロードしたアプリは必ずウイルススキャンしてから実行すべしというカルチャーはついぞ根付かなかった。 しかしAppleはOS X 10.8 Mountain Lionのとき「GateKeeper」を投入、具体的根拠に乏しい"Mac安全神話"を自ら否定した。今後は自由配布のアプリの利用に制約を課すことで、根本的な安全性を確保しようというのだ。どのようなアプリを利用するのもユーザの勝手、という長年続いた暗黙の了解が否定されたことになる。 GatekeeperはOS X 10.5 Leopardのとき導