食文化についての1番目の話は食の道具です。 現代モンゴルでは、ご飯を食べるときフォークとスプーンを主に使います。また、肉料理が多く、骨ごと煮た肉を食べることもありますが、そのときはナイフを使います。だが、ナイフの使い方は西洋と違い、片手で肉を持ち片手で切って食べます。(ナイフを使わずに齧り付く、というのもありますが) しかし、昔はモンゴル人は箸を使いました。写真にある細長いものは肉を食べるためのナイフとお箸を入れる容器です。(右下な点火器、右上のものでデール(民俗衣装)の帯にとめる。木、皮で作り銀で飾ったもの)これをhet hutga(ヘテ・ホトガ)といい、成人男性はみんな持ち歩きました。また自分の碗も持ち歩いたといいます。遠く行く途中休むために誰かの家にお邪魔してご馳走になる時のためにマイ・カップ、マイ・ナイフを、という感じですね。自分のものを持ち歩くのは、衛生面もあったろうし、いつも移
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