岡山大学大学院自然科学研究科(理)の望月建爾特任助教、甲賀研一郎教授の研究グループは、カーボンナノチューブ内部に閉じ込められた水の挙動を分子シミュレーションで解析。氷と水の区別がなくなる新たな臨界点(固液臨界点)が存在することを世界で初めて明らかにしました。本研究成果は2015年6月22日(米国東部時間15時)に『米科学アカデミー紀要』電子版で公開されます。 これまで固液臨界点が観測された例はなく、理論的には存在そのものが否定されてきました。本研究成果によって、ナノ空間における臨界現象の基礎研究が進展すれば、新規化学反応の開拓、生体分子構造制御技術の開発につながると期待されます。 <業 績> 岡山大学の望月特任助教、甲賀教授の研究グループは、カーボンナノチューブ(直径約1ナノメートル)に内包された水をシミュレーションで再現。広範囲の温度・圧力条件下で水の固液相転移挙動を追跡し、分子レベルで
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