タグ

ブックマーク / erogamescape.dyndns.org/~ap2 (234)

  • satpさんの「Fate/stay night」の感想

    これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。 ファンタジー系テーブルトークRPGをガッチリ捻って構築したようなお話だと思います。 作者というゲームマスターによる、そのシーンごとにルールの許す範囲内で最大限追い込んでくる構成、 キャラクター達が語るルールの仮説(主観で提示して来るので絶対的なものではない)、 ほぼ全てを知っている少女による答え合わせ。 だから、その少女の語るルールは基的に覆りません。 殆どのキャラクターは自らの想定しているルールに過剰適応しているが、 回想で適応前の彼らが示され、元々の性質が感情の輝きと共に漏れる。 セイバーも、凛も、桜も、アーチャーも、言峰もそんな感じ。 どうあるべきか、どうありたいか、でもどうせ選択権がないからこうしてる、 そんなのはおかしい

    highcampus
    highcampus 2017/09/26
    いいレビュー
  • satpさんの「サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-」の感想

    これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。 編と「Ⅳ」でヒロインと、状況と、終盤に必要なパーツを散りばめて、「Ⅴ」で考えや重要な事を書いて、 「Ⅵ」で物語の結末へ向けての展開をするという構造になっていたと思います。 「Ⅳ」までの印象は、実際に長いと言うよりも、クドいから長く感じるという印象でした。 「性におおらかな女の子のセクハラ会話に不得手な純情少年のドタバタ」を 全体の何割か延々繰り返し続けられちゃうと、味のないガムをべてるような気持ちになってきます。 また、衒学的な話とか、過去の匂いだけ感じさせる話とか随所に入れてくるので読み飛ばしにくかったです。 昔はドタバタが多い、という印象はなかったので、今回は何か意図があったんでしょうか。 それともサービスのつもりが喜ばれな

  • nezumoさんの「サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-」の感想

    これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。 前置きになるが、才能について話したい。 人の才能は3つに分類できる。天才、才人、凡人である。 まず、天才とは、才能を忘れさせる存在である。また、ありのままを描くことにより芸術を作り出す存在である。 ここで言う才能を忘れさせるとは、天才が生み出した芸術のあまりの美しさに心を奪われ、考えるまでもないというのが正しいだろう。 天才によって生み出された当に美しい芸術品は、感情の入り込む隙を与えない。 高尚だとかそういう感情すらも忘れ、ただただ魅入らされる。天才とはそういう作品を生み出す、いわば常人とはかけ離れた存在だ。 しかし、天才が楽々と芸術を生み出せるかと言えば、それはそうではない。 趣味として描かれた芸術はただの趣味に過ぎず、作品で

  • atak303さんの「君と彼女と彼女の恋。」の感想

    これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。 『君と彼女と彼女の恋。』(以下『ととの。』と記す)は、現在美少女ゲーム業界の中で成功を収めている数少ないメーカーの一つである「ニトロプラス」が、今から二年前の2013年に発売した作品である。この作品は、メタフィクシ ョン性の強さとそれに由来する批評性の高さにより、一時期ネット上で大きな議論を引き起こした。以来この作品は「問題作」というレッテルを貼られ、美少女ゲーム界では異端寄りの作品を出す事で有名なニトロプラスの作品の中で もとりわけ「イロモノ」的な扱いをもって語られている。 しかし筆者は、この作品にはまだ語られるべきものが眠っていると考える。それは、11年前に東浩紀氏が発表した『AIR』論、『萌えの手前、不能性 にとどまること―『

  • kasumi.sさんの「フォークソング」の感想

    1999年当時、札幌市内のアダルトゲームメーカーは相互に仲が良く、北海道えろげー組合(きたえろ)として合同イベントを行ったりしていました。 ある飲み会の席で、 八雲意宇(CROWD)「小池定路さんの絵でゲームを作りたい!」 小池定路(アボガドパワーズ)「八雲意宇さんの脚ゲームを作りたい!」 と意気投合。 話は膨らみ、メーカーの枠を超えてスタッフが集まり、作「フォークソング」を作るためにリューノスというブランド(合同製作ユニット)が作られました。 販売やサポートなどブランドのマネージメントはアーカムプロダクツの小戸田雄一氏が引き受けました。 (なので、正確にはリューノスはアーカムプロダクツ傘下のブランドではありません。) 人気があった八雲氏と小池氏が組むということで発売前から注目され、期待にたがわない良作として特に女性から高く評価されました。 「フォークソング」のプログラムを担当した浦

  • マルセルさんの「ミライカノジョ」の感想

    これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。 ハーレム作品かと思いきやループとかタイムリープとか混じって、なんかよーわからん感じになっている作品だが、基的にはそれらの物語を「主人公とふたりの一夫多関係を描くための」横線として用い、ストーリー展開以外の縦線の描写では3Pエロや3Pイチャラブが描かれる作品だと思えばわかりやすいだろう。後者「だけ」に限れば3Pエロゲの中でもわりとよく描けており、別次元のふたりだからこそ、いろいろと違いはあっても最終的には主人公が好き!で3人仲良くイチャラブやエッチが出来る雰囲気は他の作品では得がたいものだ。但し前者のストーリー横線が、3P関係に成ってからも「別次元に帰る」とか「一人を選ばなきゃダメなんじゃ無いか?」みたいな愚息もションボリで引っ張

  • マルセルさんの「さくらむすび」の感想

    これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。 僕はヌルオタなので「音声なし」は基的に減点対象だし、「☆画野朗のパクリみたいだなぁ」と最初マジで思ったCGも一枚絵自体は思ったより良かったものの、立ち絵が4パターンぽっきりという同人っぷりには減点せざるを得ないし、(これは減点対象には成らないものの)以上の「容量不足」の上で500MBちょいのDVDを見せられるのも何だか気分が悪い。ただ、その分というわけではないけど、シナリオは結構良いとおもう。水月みたいな「難解な」解りやすいフックがないのでテンポは早くないし、かといってそこらへんの萌えゲーのような直線的シナリオでもなく、作品考察スレで盛り上がるような分析ネタ提供作品でもない、なんとも言いがたい不思議な作品であるけど、気楽に読むぶん

  • えびさんの「ひめごとユニオン Last Secret」の感想

    絵19+文15+音18+他06 言いたいことは山ほどあった。けれど、神様だって予測できない事だって山ほどあるんだろう。だから、謝罪や言い訳なんて求めてなかった。せめて、最後の最後、作品の中で『想い』を見せて欲しかった。それだけで、新しい門出を応援できるのがファンってものなんじゃないだろうか。 ここまでの主だった経緯を、簡単に整理しておこう。 2010年 PULLTOPの主要メンバーである、椎原旬、下原正、たけやまさみらが退社。 プロダクションぺんしる傘下にて新ブランド『SEVEN WONDER』立ち上げ。 2011年 5月27日 『太陽のプロミア』発売 2012年 2月24日 ファンディスク『太陽のプロミア Flowering Days』発売 2013年 9月27日 『ひめごとユニオン ~We are in the springtime of life!~』発売 2014年 5月30日 フ

  • ループもの ErogameScape-エロゲー批評空間-

    ErogameScape-エロゲー批評空間- 登録されているゲーム 未来はキミに恋してる (Sweet Sugar) ( 2012-11-30) 3件 → 1件コメントがありますはるまで、くるる。 (すみっこソフト) ( 2012-04-27) 2件 → コメントはありません閉じたセカイのトリコロニー (Tinybell) ( 2013-07-26) 2件 → コメントはありませんFate/hollow ataraxia (TYPE-MOON) ( 2005-10-28) 2件 → コメントはありませんきっと、澄みわたる朝色よりも、 (propeller) ( 2009-07-24) 2件 → コメントはありません処女∞レイプ(処女∞プレイ) (Stellar) ( 2006-11-10) 2件 → コメントはありません歌月十夜 (TYPE-MOON) ( 2001-08-13) 2件 →

  • yknk_moiさんの「豚の如き山賊に捕らわれて処女を奪われる巨乳姫騎士&女戦士 ~絶対チ●ポなんかに負けたりしない!!~」の感想

  • マルセルさんの「ワンコとリリー」の感想

    これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。 トノイケダイスケの作品にはイベントらしいイベントがないとか、物語らしい展開が少ないと言われがちではある。これは相対的な評価、つまり「他のエロゲと比べた場合の特徴」という意味では正しいんだけど、その作品そのものを見た場合にそのように評価できるか?と言われたら結構むずかしい話ではある。もしも、正確に定義してみるなら、トノイケダイスケにおける物語とは「発展しない」「展開しない」物語、或いは「循環する物語」や「変奏する物語」というべきものだろう。登場人物たちが巻き込まれる状況であるところの物語空間は存在するのだが、それがある一定の方向をもって「進み」はせずに、前に進んだりうしろに戻ったり、方向がわからなくなってその場で昼寝をしたりする。この

  • minoruさんの「ギャングスタ・リパブリカ」の感想

    主人公VSヒロインではなくヒロインVSヒロインの総当たりで喧嘩させることで、主人公が蚊帳の外にいるからこそ楽しめる多角的な視点を得ることができたのがよかったです。彼女達の性質への理解を置いた上で、このグループがどういう人材構造の上で成り立ってるかっていうのを突きつめた結果、オチも綺麗にまとまり。謳い文句だったテーマにも、作品タイトルにもしっくり合い、とても素敵だと思いました。 ただ、シナリオが求めていた規模よりも全然狭かったもので、作品としてはそこまで魅力的に思えず。 主人公のループ周期が常人レベルを逸している→主人公が世界に何か凄い影響を与える?!みたいな、超常展開を望んでいたので……。 それぞれのヒロインのルートがあって、その内容自体は大したことないって言いますか…恋に落ちて、イチャラブして、みたいな言葉で表せるテンプレートで。 SF要素に当たる設定に対し、難しい言葉を一切使わないで話

  • エロゲーマーのためのSQL -エロゲーマーのためのSQL-

    SQLはデータベースからデータを抽出したりするための言語です。 この文書は、ErogameScapeのデータベースからSELECTを使って自由自在にデータを取得できるようになることを目標にします。 エロゲーをやりはじめる大学生くらいのときに、大学の講義でデータベースを学んで、退屈だなーと思った時に、ErogameScapeでSQLを学ぶことで、少しでもSQLに興味を持って、自身でデータを加工することを学習して頂けると幸いです。 ※私の大学のリレーショナルデータベースの授業では、自分の身の回りの何かをER図に落とし込んで、DBを設計し、PostgreSQLに実装し、実際にデータを入力してSELECTしてみるところまでをやりました。 ER図という概念を学んだとき「ああ、これは面白い」と思いました。 先生はこう言ったのです。 「ER図に落とし込むと、思いもよらなかったことが分かる。」と。 当時、

  • vicinityofobscenityさんの「CARNIVAL」の感想

    これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。 Carnivalに出てくるある台詞について。ちょっと前置きが長いです。 ・前置き1――Carnivalは何を言っているか Carnivalは何も言っていません。一般論、いわゆる人生論をエロゲーにこめるライターは多いですがこの話はそういうものではないです。人生の教訓になりえるようなものはおばちゃんの井戸端会議レベルでしか詰まっていません。 例えば、幸せになりたい。どうにかして幸せになりたい。幸せを実現したい。そのためにまず目指すものを確認しよう。幸せとはなんなの。 「ほら、マンガとかでさあ、馬の頭に釣り竿つけて、先っぽにニンジンつるすでしょ。馬はそれを追いかけてずっと走るって」 「うん」 「あのニンジン」 主人公はこう定義します。 ・

  • OYOYOさんの「辻堂さんのバージンロード」の感想

    作(「バージンロード」)は、『辻堂さんの純愛ロード』のファンディスク。なので、基は前作をプレイした人、しかもその「ファン」になった人が買うものだという前提で話を進める。FDから攻めてみようという命知らずな猛者は、悪いことは言わないのでまず前作を探すところから始めたほうが良いし、前作が肌に合わなかった人はおとなしく撤退をお勧めする。最近は娯楽も豊富だし、たとえば月末ガチャに投資してアイドルプロデュースに精を出すとか、ドックを増設して提督業に励むとかしたほうが建設的だ。たぶん。 さてFDとして見た作は、高レベルにまとまった良作。とにかく丁寧に作ってあるのが好印象だ。 構成は、前作のメインヒロインである辻堂愛、片瀬恋奈、腰越マキの3人の後日談に、人気投票で上位になったサブヒロイン・乾梓、武孝田よい子ら2名の追加ストーリー。更に作のタイトルに相応しい締めくくりのストーリーが加わり、合計6

  • OYOYOさんの「君と彼女と彼女の恋。」の感想

    これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。 非常に明確なテーマを掲げた作品。好き嫌いとは別に、そのテーマに対する応答に失敗したと判断したので点数はこんな感じ。ただ、エロゲーのヒロインとの恋愛について「考え」たいという思弁的な人には示唆に富んでいて、賛成するにしても反対するにしてもやって損はない。逆にベタに物語を楽しみたい人には、肌に合いづらいのではないだろうか。ネタバレは、避けられたら避けたほうがいいが、らっても軽度なら却ってじっくり考えながらプレイできるかもしれない。重バレくらったら(悔しくて)泣きゲー化待ったなし。 『君と彼女と彼女の恋。』は、非常に強いテーマ性を持ち、しかもそれを前面に押し出している。テーマを追いかけるかたちで読むのが自然だと思うので、主題論的に考えを

  • houtengagekiさんの「君と彼女と彼女の恋。」の感想

    これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。 挑戦的な作品だなあ……というのが率直な感想。主人公一人にヒロイン二人の三角関係で、どちらかを選ばないといけないという一見よくあるシチュですが、それをテーマとして徹底的につきつめたシナリオになってます。凝った演出により表現されるヒロインの強い感情、ゲーム全体に込められたメッセージ性も印象的。プレイヤーにヒロインを真摯に愛するということを考えさせるような、クリエイターのメッセージが込められていたような気がしました。それが成功しているゆえに、「二者択一」にものすごく重みがあり、二人のヒロインのどちらを選ぶのか、とても悩まされます。そして選択に重みがあるゆえに、クリアした今は、ヒロインの感情と存在感の強さがすごく印象に残って、ずっと忘れられ

  • ksakahiekiさんの「君と彼女と彼女の恋。」の感想

    これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。 俺はエロゲーの女の子と、当に誠実な恋愛をやれてきたのか。これは俺の人生に付きまとう、亡霊のような疑問だった。 まったく馬鹿げた話ではあるが、事実、俺はヒロインたちに心から恋をして、彼女を一人の人間として見なし、平等な態度で彼女の存在を受け入れようと思っていたのだ。 しかし、ひとつのゲームが終われば、アニメを観たり、漫画を読んだり、FPSで人殺しをしたり――そのうちまた新たなゲームを買って、たまにクソゲーだとブチ切れたり、心からの恋愛を抱いたり、ネットで神ゲーだと賛美したり、そういうのをずっと繰り返していた。繰り返していたのだ。 こういう題材は『RAINBOW GIRL』なんかでとっくに歌われてたし、俺だって仕方のないものだとある種

    highcampus
    highcampus 2013/07/07
    まともに受け止める純真さ
  • armchairさんの「君と彼女と彼女の恋。」の感想

    これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。 ヒロインのイデア。 一体なんなんだそれは。どうやったらそんな発想になるんだ。「俺の嫁」と一夫一婦制を両立しようとした結果だろうか? 違う人物に同じ女を観ているだなんて、それこそそれぞれのキャラクター(個性)への冒涜ではないのか。 「そこは題ではない」と思われるかもしれない。 しかしここを肯定しなければ、「他作品をプレイする」ことによる「ヒロインを消費する」という冒涜を免れることはできないのであるから、『ととの。』においてなされた主張の論理には不可欠な部分である。 そうでなければ――真の意味でヒロインはただ一人選ばれるべきであると納得したなら――、プレイヤーにとっての最後の美少女ゲームはこの『ととの。』になってしまうだろう。それでは

  • えびさんの「魔物娘の館 彗星館異形録 ~人魚の章~」の感想

    ▼▼読まなくてもいい▼▼ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴ 迷宮の深くへ沈み、どれ程の時が過ぎただろうか。 ここは迷宮の地下5階。これまでの階層とは、明らかに空気が違う。 「くそっ……」 魔物避けの香を焚き、簡易キャンプを設営し終えたビショップが、思わず漏らした。 いつもは温厚なビショップが、思わず見せた苛立ちに、状況の深刻さをかみ締めざる を得ない。 警戒用のトラップを仕掛け終えたらしい、ニンジャと魔法使いが戻ってきた。 ニンジャは、獣皮紙に歩測した地図を書き込んでいる。 「あの一方通行な扉を潜った辺りか……」 座標計測の呪文を唱えた魔法使いが、獣皮紙を覗き込みながら言った後、神妙な表情 をこちらに向けてきた。 オレはと言えば、僧侶の女と共に、エルフの戦士を治療していた。 キャンプに寝かされたそいつの左腕は、半刻ほど前に遭遇した巨大な獣に持ってい

    highcampus
    highcampus 2013/06/30
    ”エクストリームだけが、もんむすの魅力ではない事を提示するかのような、本作品のあり方もまた、もんむすの迷宮の奥深さを証明しているようにも思えてくる、そんなシリーズとして”