横田空域返還 首都圏の空が便利になった(9月28日付・読売社説) 東京・羽田空港から西に向かう旅客機のルート設定が容易になった。 空港の西側に広がり、米軍横田基地が管制権を握る「横田空域」の一部が日本に返還されたからだ。 過密化が一段と進む首都圏の空に、新たな発着経路を確保できた意味は大きい。 日米両政府は横田空域全体の返還についても、「必要な条件を2009年度までに検討する」ことで合意している。今後、空域の全面返還に向けた具体的な協議を着実に進めてほしい。 横田空域は、終戦後に連合軍が管制権を掌握した。その後は日米地位協定に基づき、米軍が横田、厚木、入間基地での米軍や自衛隊機などの発着を管理している。 今回の返還は、在日米軍再編の一環として、06年5月に日米両政府が合意していた。空域の部分返還は8回目だが、今回は面積で2割、空域容積では4割が日本に返された。 これまでも米軍の許可を受けれ