今年の鉄道風景写真講座では、これまで「蒸気機関車」「ローカル線」「新幹線」を被写体に撮影してきました。今回、被写体に選んだのは「路面電車」です。鉄道と沿線に住む人びとの営みが感じられるような、生活感を画面に加味した鉄道風景を撮りたいと思います。 路面電車は、西日本や北陸を中心に、日本全国で19の事業者により運行されていますが、そのなかから、大阪を走る阪堺電気軌道を訪ねました。阪堺電気軌道は地元では「阪堺電車」や「ちん電」などと呼ばれていますが、「阪堺電車」を用いることにします。 今回も使用レンズはタムロンの16-300mm F3.5-6.3 DiⅡ VC PZD MACRO(Model B016)と、SP150-600mm F5-6.3 Di VC USD(Model A011)の2本の組み合わせです。 1.炎天下の昼下がり、横断歩道を行き交う人びとの流れと、天王寺駅前駅に出入りする電車を