新聞記者、PR会社を経て活動する岡本純子氏によるグローバルトレンドのレポート。PRの現場で起きているパラダイムシフトを解説していきます。 「PRのプロフェッショナルの領域はもはやメディア・リレーションズに留まらない。企業のコミュニケーションをすべて束ねるスペシャリストになるべきだ」。これが筆者の持論だ。企業とステークホルダーのすべてのコンタクトポイント、特に、インターナルやリクルーティングなどの人事系のコミュニケーション、CSRに関わるPRなどにおいて、PRのプロの知見は大いに重宝されるだろう。 中でもCSRについては、日本では上手にその活動を伝え、企業のレピュテーション向上に結び付けている事例はまだ、少ないように感じる。企業がSocial good(社会的善)、Social purpose(社会的目的)を果たし、利益追求だけではなく、社会的課題の解決に貢献するべきであるという考え方は欧米