CD・DVD販売大手の新星堂(東京、ジャスダック上場)は16日、全社員の4割に当たる185人の希望退職を募集すると発表した。残る社員についても月額基本給の平均3割カットを求める。販売不振などから2010年2月期決算が32億円の純損失となって13億円程度の債務超過に陥る見通しのため、人件費の削減で経営再建を目指す。 新星堂は2月末で全国に197店舗を展開している。インターネットを通じた音楽ソフトの販売が広がったこともあって、売上高が減少。大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツの金融支援を08年に受けて立て直しを図ってきたが、業績悪化で一段のリストラを実施することになった。経営責任を明確にするため砂田浩孝社長の月額報酬を65%カットするなど、役員報酬も減額する。