日本テレビ放送網は、映像配信大手のHulu(フールー)から、日本国内向けの事業の譲渡を受けると2月28日発表しました。4月から、フールーは日本テレビの100%子会社としてビジネスをスタートします。日本でフールーは、特にITリテラシーが高く、映像を熱心に見る層からの支持が厚いサービスです。それが突如日本テレビ傘下になることで、戸惑ったユーザーは多いようです。日本テレビはなぜフールーを買収したのでしょう? そしてフールーはどうなるのでしょうか? そもそも日本の「映像配信」には何が起きているのか、探ります(ライター・西田宗千佳)■日米で激化するSVODの顧客争奪 「みなさんの懸念は、『日本テレビ以外のコンテンツが出てくるのかどうか』ですよね。日本テレビのコンテンツだけが突出するのではなくて、すべての局、もっといえば、番組製作会社・アニメ製作会社、いかなるコンテンツ制作元にも門戸を開きます」 日本