2019年、イギリスのカルチャーが変わろうとしている。若く先進的なアーティストやクリエイターや、オールドスクールなアーティストたちが、ブレグジットをサヴァイブするための音楽を作りはじめているのだ。混沌とした時代を生きる人は、「音楽を消費」し「音楽でマネタイズ」する以外に何を感じて生きているのだろうか。 デビュー当時からイギリスの最先端な音楽シーンと常に並走してきた日本人バンド、yahyel(ヤイエル)の池貝 峻と篠田 ミルに、分裂するイギリスやロンドンの現在や、日本とイギリスとの音楽的多様性の違いについて話を聞いた。 yahyel 2015 年3月に池貝 峻、篠田 ミル、杉本 亘の3名によって結成。ライヴ活動の本格化に伴い、VJ の山田 健人、ドラマーの大井 一彌をメンバーに加え、現在の5人体制へ。2016年、ロンドンの老舗・ROUGH TRADE を含む全5箇所での欧州ツアー、