自由に好きな本を読むことができない-。そんなゾッとする近未来の日本を舞台に、読書の自由を守る図書隊が活躍する、有川浩の人気小説の映画化第2弾。北九州市立中央図書館、水戸市立西部図書館などが登場し、こんな豪華な図書館があるのかと目の保養になる。上映時間120分。10日公開。 図書隊に所属する笠原郁(榮倉奈々)は鬼教官の堂上篤(岡田准一)の罵倒とシゴキに耐える日々を送っている。この世に1冊しかない自由の象徴〈図書館法規要覧〉が一般展示されることに決まり、図書隊は全力をあげて本を守ることに。しかしこの展示は図書隊壊滅を狙うわなだった…。 【ホンネ】タイトルが〈戦争〉なので、派手な戦闘シーンは本作のウリ。だが、その戦闘シーンがごっこにしか見えないところがつらい。うちのようなおばちゃんは、もうちょっとドラマを見せてほしかった。 (映画評論家・おかむら良)★★★★ ★5つで満点