このブログの主目的は、(1)英語教育について根本的に考え直すこと、(2)英語教育現場の豊かな知恵をできるだけ言語化すること、(3)英語教育に関する良質のコミュニケーションを促進すること、です。このブログでの見解などは柳瀬個人のものであり、柳瀬が所属する組織や団体などのものではありません。 大津由紀雄先生の「中締め講義」(世に言う「最終講義」)のシンポジウムに登壇させていただけたのは、私にとってこの上なく光栄なことでしたし、何より楽しいことでした。大津先生、大津研の皆さま、参加者の皆さま、懇親会でお話できた皆さま、そして他の登壇者である松井孝志先生と亘理陽一先生(お二人と一緒に登壇できて本当によかったです!)、それぞれに厚く感謝申し上げます。ここでは記憶が薄れないうちに、感じたこと・考えたことを書きます。 ■言語の形式性と身体性 シンポジウムで私は、大津言語教育論、ひいては近代言語学の発想が