2006年1月、20歳になるJeanson James Ancheta被告が、政府のコンピュータに侵入し、詐欺を目的としてその制御権を奪ったかどで、カリフォルニア州裁判所から有罪宣告を受けた。 Ancheta被告は、カリフォルニア州のモハーベ砂漠にあるチャイナレイク海軍施設のシステムに、ネットワーク内のコンピュータを操作できるようになるトロイの木馬ソフトウェアを仕込んだ。Ancheta被告はそれらのコンピュータを用いて、ウェブサイト上の広告を不正にクリックしていたという。こうした広告では、受信トラフィックに応じて広告主が料金を支払う仕組みになっている。 手は込んでいるものの、無害ないたずらであるように思える事件だが、発覚するまでの間、Ancheta被告は実に6万ドルもの利益を得ていたことを認めている。 さらに、Ancheta被告が世界中の40万台に上るコンピュータの制御権を握り、広告トラフ