第398回:'09年春頂上決戦!? HDR-XR520V vs HF S10 ~ エンコード画質と画角で魅せる HF S10篇 ~ ■ キヤノンも複数の新デバイス搭載 前回お約束した通り、今回はCanonのハイエンドモデル「HF S10」(以下S10)をお送りする。前回の「HDR-XR520V」も見所の多いカメラだったが、今回のS10も同様に新レンズ、新センサー、新画像処理エンジンを搭載した、ターニングポイントとなるカメラである。 昨年「ダブルメモリ」の小型モデルで注目を集めたキヤノンだが、やはり画質、小型、メディアの3拍子揃ったところが受けたところだろう。今回のS10は小型ではないがさらなる高画質化へ向けた、ダブルメモリ型としては初めてのハイエンド指向シリーズとなる。 店頭予想価格ではS10の方がXR520Vより1万円高いことになっているが、ネットの価格では逆に1万円安となっている。さら
第397回:'09年春頂上決戦!? HDR-XR520V vs HF S10 ~ 数年に一度の革命を一気に成し遂げたHDR-XR520V篇 ~ ■ Zooma!初、2台同時撮影を敢行 コンシューマのカムコーダというのは定番のスタイルのようなものが存在しないため、イノベーションの波が起きやすい製品である。過去振り返ってみると、SDからHDへ、テープからノンリニアメディアへ、CCDからCMOSへというイノベーションがここ数年の間に、立て続けに起こっている。 このようにドラスティックな変化をもたらす劇的イノベーションの合間に、既存デバイスに細かい改良点を加えていくという継続的イノベーションが起こる。劇的イノベーションはまったく別のものを持ってくるわけだから、それはどちらかと言えば発想の転換である。 一方継続的イノベーションは、基礎技術を少しずつ改良するものなので、劇的な変化は起こりにくい。しかし
ソニーは、裏面照射型CMOSセンサー「Exmore R」を同社のデジタルビデオカメラ「ハンディカム」2機種で採用した。裏面照射型CMOSセンサーの製品化はソニーとして初めて。 裏面照射型CMOSセンサーは、同社が2008年6月に開発発表した撮像素子。センサーの表面から光を照射していた従来のCMOSセンサーとは異なり、背面から光を入射させることで、センサー上の配線やトランジスタの影響を受けることなく、フォトダイオードに入る光の量を増大させることが可能。従来の表面照射型に比べ、約2倍の感度を実現した。画素配列は、独自のクリアビットを引き続き採用する。
第372回:新GUI搭載のHDDモデル、キヤノン「iVIS HG21」 〜 再生機能を強化した新モデル 〜 ■ 同スペックのHDDモデル? キヤノンの秋商戦用モデルは、先日レビューした「iVIS HF11」が事実上の目玉だろう。内蔵メモリで32GBという容量は、一昔前のHDDモデルに匹敵する。またビットレートにしても、規格上の上限である24Mbpsに到達した。潤沢なリソースを使った映像は、「AVCHDだから」ということを理由に我慢しなくていい領域になってきたように思う。 しかし、同時に発売されたHDDモデル「iVIS HG21」も興味深い。最高ビットレートなど目玉機能は同スペックだが、GUIが全く新しくなっているほか、再生操作としてHDMI-CECにも対応するなど、操作性が結構変わっているからである。もしかしたら今後のモデルは、こちらのGUIになっていく可能性もあるわけだから、見ておい
第370回:ついにAVCHDの限界まで到達、キヤノン「HF11」 〜 コーデック戦争終結その先は…… 〜 ■ 規格上の頂点へ ビクターがハイブリッドながらAVCHDに対応したことで、事実上ハイビジョンのスタンダードフォーマットは、AVCHDであるという形で決着したと思っている。逆にAVCHDではないハイビジョンカメラは、三洋Xacti、日立BDCAMぐらいとなった。東芝も一応ビデオカメラはあるが、まあ次はないか、HD DVDが無くなった今、少なくとも今の路線からは変更しなければならないだろう。 フォーマットがある程度固定化されれば、あとはその中でいかに画質を求めていくかということになる。AVCHDの規格上のビットレート上限は、DVD記録前提で発表された時点では18Mbpsだったが、その後HDDやメモリ用に拡張されて24Mbpsとなった。 現在発売されているAVCHDカムコーダ
キヤノン株式会社は、SDカード記録の「iVIS FS10」など、スタンダード画質のデジタルビデオカメラ2モデルを3月上旬より順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格と発売時期は「iVIS FS10」が8万円前後で4月下旬発売、DVD記録の「iVIS DC300」が5万円前後で3月上旬発売。 ■ FS10 MPEG-2/SD-VIDEO形式で記録するスタンダード画質モデルで、同社では初めて記録メディアにSDカードと内蔵フラッシュメモリを採用した「ダブルメモリー」タイプ。内蔵メモリ容量は8GBで、XPモード(約9Mbps)で約1時間50分、SPモード(約6Mbps)で約2時間45分、LPモード(約3Mbps)で約5時間10分の記録が行なえる。 フラッシュメモリ記録としたことで小型化も実現しており、外形寸法は約58×124×60mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約260g(撮影時
記録メディアとして、同社では初めてフラッシュメモリを採用したAVCHDビデオカメラ。記録方式はMPEG-4 AVC/H.264 High Profile。 上位モデルのHF10は本体に16GBメモリを内蔵し、内蔵メモリ/SDカードどちらにも記録可能な「ダブルメモリー」モデル。内蔵メモリと別売16GB SDカードを利用することで最長12時間(LPモード時)の記録が可能。内蔵メモリからSDカードへのコピーも行なえる。ただし、SDカードから内蔵メモリへのコピーは行なえない。両機種の違いは本体カラーとメモリの搭載/非搭載のみ。 撮像素子は1/3.2型、総画素数331万画素の「キヤノン フルHD CMOS」で、同社初となる撮像から記録までの1,920×1,080フルHD記録を実現。レンズは光学12倍ズームのキヤノン HD ビデオレンズ」(F1.8〜3.0)を搭載する。動画撮影の焦点距離は35mm
キヤノンは1月29日、ビデオカメラ“iVIS”の新製品として記録メディアにフラッシュメモリを採用した「iVIS FS10」と、DVDを採用した「iVIS DC300」を3月上旬より順次販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格はiVIS FS10が8万円前後、iVIS DC300が5万円前後。 iVIS FS10は同時発表されたハイビジョン撮影モデル「iVIS HF10」と同じく、SDメモリーカード&内蔵メモリの“ダブルメモリーモデル”。内蔵メモリは8Gバイトで、16GバイトのSDメモリーカードと組み合わせた場合には最長で約15時間35分の撮影が行える。動画圧縮方式はMPEG-2で、撮影モードはXP(平均ビットレート 約9Mbps)/SP(平均ビットレート 約6Mbps)/LPモード(平均ビットレート 約3Mbps)の3種類を用意する。LPモード選択時には内蔵メモリに約5時間1
キヤノンは1月29日、デジタルビデオカメラ“iVIS”シリーズの新製品として、ハイビジョン撮影に対応した「iVIS HF10」「iVIS HF100」「iVIS HV30」を3月上旬より順次販売開始すると発表した。価格はいずれもオープンで、実売想定価格はiVIS HF10が13万円前後、iVIS HF100が11万円前後、iVIS HV30が11万円前後。 左から「iVIS HF10」「iVIS HF100」「iVIS HV30」。iVIS HF10/iVIS HF100はメディアにメモリを、iVIS HV30はminiDVテープを利用する iVIS HF10/iVIS HF100は同社のハイビジョン撮影対応デジタルビデオカメラとしては初めて記録メディアにフラッシュメモリを採用。両モデルともにSDメモリーカードに撮影した映像を保存できるほか、iVIS HF10は16Gバイトの内蔵メモリも備
■ ついに登場するキヤノンのHDD機 昨年末から急激にAVCHDが軌道に乗り、それにつられて各社も次々とハイビジョンカメラ市場に参入を果たしている。もはや「ビデオはハイビジョン」の時代が本格的に到来したと言えるだろう。 キヤノンもハイビジョンカメラという意味では、決して参入が遅かったわけではないが、次に来るメディアがディスクなのかHDDなのかメモリなのか、なかなかメディアチェンジの判断が付かずにいたようなところがあった。 もちろん以前からDVDモデルは出していたので、AVCHDもDVDモデルを投入してきたのはわかるが、それ以外のメディアとしてはHDDを選択したようだ。 「iVIS HG10」(以下HG10)は、AVCHD規格準拠のHDD搭載モデルである。先に「iVIS HR10」が発表されていたので、第二世代のような気がするが、あれはHR10の発表が早かっただけで、発売は実質ほぼ同
キヤノンは8月1日、最長約15時間のハイビジョン映像を記録可能な40GBのHDDを内蔵したデジタルビデオカメラ「iVIS HG10」を9月上旬に発売すると発表 した。記録媒体にHDDを採用したビデオカメラは同社初。価格はオープンで、 実勢価格は14万円前後の見込み。 AVCHD規格に対応した新開発のコーデックと、1920×1080画素のフルハイビ ジョン映像の高速読み出しが可能な動画用CMOSセンサー「キヤノン フルHD CMOS」を搭載したHDDビデオカメラ。内蔵HDDに動画を記録できるほか、miniSDカー ドに16:9モード選択時には約2メガ、4:3モード選択時には約3.1メガの静止 画をJPEG方式で記録することもできる。 動画の画質モードは、HXP(約15Mbps)、XP(約9Mbps)、SP(約7Mbps)、LP(約5Mbps)の4種類で、LPモードの場合で最長約15時間のハイ
パナソニックは8月1日、“スピードクラス・CLASS6”に対応した8Gバイトと4GバイトのSDHCメモリカードなど3製品を発表した。9月15日に発売する予定で、価格はオープン。店頭ではCLASS6対応の8Gバイト版が3万円前後、4Gバイト版が1万5000円前後、CLASS4対応の4Gバイト版は8500円前後になる見込みだ。
キヤノン、40GB HDD搭載のAVCHDカム「iVIS HG10」 −アクセサリーシュー、マイク、ヘッドフォン端子装備 キヤノン株式会社は、AVCHDフォーマット対応のHDDビデオカメラ「iVIS HG10」を9月上旬に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は14万円前後の見込み。 40GBの1.8型HDDを搭載したビデオカメラで、同社初のHDD内蔵ビデオカメラとなる。光学系や撮像素子、画像エンジンなどは、6月に発表したAVCHD対応DVDビデオカメラ「iVIS HR10」と同じ。1/2.7型総画素296万画素の単板原色フィルターCMOSセンサー「キヤノン HD CMOS」と、ハイビジョン撮影に対応した光学10倍ズーム「キヤノン HDビデオレンズ」(F1.8〜3.0)を搭載する。フィルター径は43mm。 映像エンジンも「DIGIC DV II」で、最低被写体照度は3
第310回:とうとう出たキヤノンのAVCHD「iVIS HR10」 〜 ハイビジョンで24Pの絵が、DVD記録で実現 〜 ■ ついにキヤノンがAVCHD参戦 全国1,000万人(根拠なし)のビデオカメラファンから一斉に「なんでここでテープなんだYo!」と突っ込まれた伝説の名機、「iVIS HV10」。昨年9月に発売された、キヤノン初のハイビジョンコンシューマ機である。 カメラメーカーのキヤノンが作っただけあって画質は文句なしだったが、すでにAVCHDというメディアチェンジが起爆した時期であったため、HDVというフォーマットに二の足を踏んだ人も多かったことだろう。当時からAVCHDへの興味は示していたキヤノンだったが、なかなか対応製品が出てこなかった。もっともソニー、松下と違って記録メディアを自社で握るメリットがないキヤノンとしては、新フォーマットが出たからといってすぐに乗っかるの
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