携帯電話の位置情報機能を利用した通称“位置ゲー”が人気だ。マピオンは、2005年から同社モバイルサイトのプロモーションの一環として夏季のみ公開していた「ケータイ国盗り合戦」を08年4月から正式サービスとして公開したが、今年7月27日の時点で登録ユーザーが約26万人に増加。同じく7月には、『「ケータイ国盗り合戦」公式ガイドブック』(1000円)が扶桑社から発売になるなど、盛り上がりを見せている。個人のサイトとして始まった「コロニーな生活☆PLUS」も7月末で利用者が31万人を突破した(現在は08年10月に設立された事業会社「コロプラ」が運営)。 新規の参入も相次いでいる。本田技研工業(以下ホンダ)は08年11月に「ケートラ」の提供を開始。クチコミを中心にユーザーを増やし、現在は約4万3000人が登録している。さらに09年4月にはソネットエンタテインメント(以下ソネット)が「ココ釣りマスター」
人のあらゆる行動履歴を記録する情報システムがライフログだ。コンピューターの「ログ(操作履歴)」を取得するように、パソコンでウェブサイトを閲覧したり、自動車や電車で移動したりといった人間の生活(ライフ)全体のログを記録。それを基にして、その人の行動パターンや好みを分析し、マーケティングなどに活用する。 従来のワン・ツー・ワン・マーケティングでは、住所や年齢、購買履歴など限られた情報から顧客像を推測するにとどまっていた。生活全般の履歴を把握できれば、分析精度は格段に上がる。「いつも通る場所にあり、メニューにその人が好きそうな食べ物が載っているレストランを薦める」といったことも可能になる。 携帯GPSやICカードが起爆剤 ライフログに詳しい野村総合研究所情報技術本部技術調査部の亀津敦主任研究員は「2009年はライフログ元年になる」と話す。GPS機能付き携帯電話やICカードが全国・全世代に浸透して
今年のワイヤレスジャパンでは、NTTドコモとKDDIがともに拡張現実(AR)アプリを紹介し、多くの注目を集めていた。KDDIが展示した「実空間透視ケータイ」は、すでにau one ラボでβ版が公開されており、ドコモが「HT-03A」向けアプリとして展示した「直感検索・ナビ」も、お試し版が1000ダウンロード限定で配信されるなど、モバイル端末でARが体験できる環境が少しずつ整っている。 さらに、ARアプリとしては、iPhoneやAndroid端末向けに開発が進んでいる「セカイカメラ」が有名だ。こちらはiPhone版が近くリリースされると言われている。 直感検索・ナビやセカイカメラは、カメラ映像にバーチャルな情報を重ね合わせてディスプレイに表示する。あたかも目の前の空間に情報が浮いているかのような“電脳メガネ”的な画面に、好奇心をくすぐられるユーザーも多いだろう。 一方で、実空間透視ケータイは
ヤフーは3日、地図サービス「Yahoo!地図」の新機能として、その地点の地図を貼り付けているブログやサイトを地図上に表示する機能を追加した。 新機能は、Yahoo!地図で左ペインの「情報」タブから「ブログ」を選ぶことで、現在表示している地図の位置に関連したブログやサイトが表示される。地図上にはサイトのサムネイルが表示され、サムネイルをクリックするとサイトの概要やリンクなどが吹き出し状に表示される。 この機能は、Yahoo!地図の「貼り付け機能」を利用しているサイトを、地図上に表示しているもの。Yahoo!地図には、自分のページにスクリプトを貼り付けるだけでその地点の地図を表示できる機能が用意されており、所在地などを示す際に簡単に利用できる。「その場所の地図を表示しているサイト」を地図上に表示しているため、その地点について言及している可能性が高いサイトが表示されることになる。 今回の新機能に
Google日本法人はこのほど、「Googleマップ」に飲食店などのクーポン情報を表示する機能を追加した。 地図検索をした際に表示される店舗情報から、割引クーポンなどをチェックできる。グルメサイト「FooMoo by ホットペッパー」「ぐるなび」「食べログ」の3サイトから提供を受け、約13万件を見られる。 左カラムに表示される各店舗情報に「クーポン」というリンクを表示。クリックすると店舗ごとに用意されているクーポンの一覧を表示する。クーポン情報をクリックして提供元サイトに飛べば、クーポンを入手できる。 各サイトのクーポンを横断的に表示するため、「情報を比較し、一番合ったクーポンを見つけられるのが便利」(同社の岸本豪プロダクトマネージャー) 関連記事 「Googleマップ」に地下鉄路線図 Googleマップに、国内都市の地下鉄路線図を表示する機能が加わった。 豚インフルエンザ拡大地図が「Go
米Google傘下の動画共有サービス「YouTube」は米国時間2009年8月3日,ニュース動画チャンネル「News&Politics」で地域ニュース動画をピックアップする機能「News Near You」の提供を始めたと発表した。ユーザーの所在地周辺のニュース動画を分かりやすく表示する。 パソコンのIPアドレスからユーザーの所在地を推測し,そこから半径100マイル(約161km)以内の地域に関連するニュース動画をNews&Politicsページの中ほどに掲載する。このページに表示されるビデオは,以前から非常に高いクリックスルー率が得られているという。 YouTubeは地域ニュースの発行者に対し,News Near Youを利用するよう呼びかけている。ニュース発行者向けパートナ・プログラム「YouTube Partner Program」も運営している(関連記事:Google,ニュース発行
現実空間を拡張する技術、AR(Augmented Reality)。昨年ごろから世間で注目を集めるようになってきているAR。実際にAR技術を使った製品、サービスも続々登場している。AR技術とは何か、またそれに携わる面白さはどこにあるのか、取材をもとに明らかにしていこう。 ARは「拡張現実」と訳されるように、現実世界を、コンピュータを使って増強、拡張する技術である。AR技術分野における第一人者、東京大学大学院情報学環教授、暦本純一氏によると、「ARは新しい技術というわけではない。60年代から研究されてきた技術だ」と言う。既に実用化も進んでいる。暦本氏の研究がベースとなって開発されたプレイステーション3用ゲームソフト「THE EYE OF JUDGMENT」(2007年発売)はその一例だ。 そんな古い技術であるARが今なぜ、注目を集めているのか。「昨年ごろより、マーカ型のARを使ってニコニコ動
投げたメールは、送信者が指定したユーザーのみ読むことが可能。受け取り手がARアプリを通して現実空間を見ると、メールが“落ちた”位置にアイコンが表示され、クリックすれば“拾って”読める。アプリを「地図を表示する」モードに切り替えれば、現在地から遠い場所に落ちたメールでも読むことができる。 「位置情報の見せ方を工夫してもっと面白いコミュニケーションツールを作れるのでは」という発想から生まれたという。 それぞれ、実用化の時期は未定。「ユーザーから、ここをこうしたらもっと良くなる、という強い声をいただきたい」としている。 22日から先着1000人に、直感検索などを利用できるお試しアプリの配布もしている。携帯電話向けWebサイト「みんなのドコモ研究室」からダウンロードできる。 KDDIの「実空間透視ケータイ」も KDDIのブースでは、携帯電話をかざした先にある観光地などの情報を、仮想空間上に表示する
7月22日に開幕した「ワイヤレスジャパン2009」――KDDIブースの一角では、6月25日にβ版を公開した拡張現実(AR)アプリ「実空間透視ケータイ」のコーナーが設けられ、サービスの説明やデモンストレーションが行われていた。 実空間透視ケータイは、端末のGPSや6軸センサーなどを活用し、ケータイをかざした先にあるスポット情報をディスプレイに表示するアプリ。ユーザーが投稿した写真や、交通機関・飲食店などのスポット情報が、ディスプレイ上の仮想空間にマッピングされ、ビルや壁の向こうに何があるのかを“透視”するような体験が楽しめる。 ARアプリとしては、「セカイカメラ」などカメラの映像にコンテンツを重ね合わせるものもあるが、実空間透視ケータイでは3Dグラフィックのマップに情報を表示する。3Dグラフィックではカメラ映像に比べ処理負担が軽減されるほか、「スポットまでの距離を把握しやすいメリットがある」
NTTドコモブースでは、「直感検索」「直感ナビ」「友達レーダー」「投げメール」といった、ドコモ版拡張現実アプリが注目を集めていた。これらのアプリは“映す”“触れる““投げる”といった直感的な操作で利用できるのが特徴だ。 カメラを通してスポット情報を表示――「直感検索」「直感ナビ」 直感検索と直感ナビは、ケータイのカメラを通して現在地周辺の店舗や駅、ホテル、観光スポットなどを表示し、目的地まで案内してくれるサービス。アプリを起動するとカメラが立ち上がり、現在地を画面に映すとともに、位置情報をもとに、現在地周辺のスポットを示すアイコンが表示される。 電子コンパスにも対応しており、端末の向きを変えたり端末を持ちながら移動すると、アイコン表示もリアルタイムで変わる。直感検索・ナビのアイコンは数100種類プリセットされており、「飲食店」などの大ジャンルと「ファストフード」「うどん」などの小ジャンルに
米Google傘下の動画共有サービス「YouTube」は米国時間2009年8月3日,ニュース動画チャンネル「News&Politics」で地域ニュース動画をピックアップする機能「News Near You」の提供を始めたと発表した。ユーザーの所在地周辺のニュース動画を分かりやすく表示する。 パソコンのIPアドレスからユーザーの所在地を推測し,そこから半径100マイル(約161km)以内の地域に関連するニュース動画をNews&Politicsページの中ほどに掲載する。このページに表示されるビデオは,以前から非常に高いクリックスルー率が得られているという。 YouTubeは地域ニュースの発行者に対し,News Near Youを利用するよう呼びかけている。ニュース発行者向けパートナ・プログラム「YouTube Partner Program」も運営している(関連記事:Google,ニュース発行
今回からは、新しいアプリとしてロギングアプリを取り上げよう。「ロギング」とは記録を残すという意味で、いろんなロギングが考えられるが、ここでは位置情報のログを取る事にする。iPhoneを持ってあちらこちらに移動して、いく先々でちょっとしたつぶやきを残す、というアプリを作ってみよう。 iPhoneでの位置情報の取得 iPhone OSでは、現在地情報を取得する事ができる。これは、モバイル機器では非常に魅力的な機能になる。位置情報を取得するための技術は、以下の3つの複合となっている。 GPS 3Gネットワーク Wi-Fi デバイスによって利用できる技術に差が出てくる。iPhoneではすべての技術が利用できるし、iPod touchではWi-Fiしか利用する事ができない。従って、屋外で十分な精度で位置情報を取得するには、iPhoneが必須と言えるだろう。 iPhoneで位置情報を取得するアプリを作
コロプラは7月30日、リクルートのじゃらんリサーチセンター(JRC)と連携し、コロプラが運営する携帯位置情報ゲーム「コロニーな生活☆PLUS(コロプラ)」と、九州めぐりの旅を連動させた、実証実験ツアーを実施すると発表した。 コロプラは、携帯電話のGPSや基地局による位置情報を活用した、位置連動型のモバイルゲームだ。ユーザーは、移動して位置情報を送信し、移動した距離分だけゲーム内の通貨を獲得できる。 今回のツアーは、1泊2日で佐賀と長崎、福岡の九州3県をまわる内容。8月29日発と9月12日発の2日程を予定し、両日程とも約150名の参加者を見込む。 ツアー参加者は、バスで福岡空港から佐賀、長崎の観光地をめぐりながら、自らの位置情報を送信してゲーム内の各地域のお土産アイテムなどを取得。ツアー参加者限定のグッズや、バーチャルアイテムを入手することもできる。
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