4月28日の株式市場では、ソニーの株価が一時、前日比370円安の5660円まで売り込まれ、終値でも同310円安の5720円と急落した。前日の4月27日引け後に同社が発表した前期2006年3月期の連結決算(米国会計基準)と、今期2007年3月期の連結業績見通し(同)に対する評価だ。 証券各社の調査機関からは、「会社側の今期の業績見通しは保守的過ぎる。上方修正の可能性が高い」との同情的な内容のアナリストリポートが出されたものの、市場の評価は厳しいものとなった。外国証券の電機担当のアナリストからは「決算や業績見通しの数値自体よりも、ソニーの経営陣が自社の業績の方向性を本当に的確に把握できているのかどうかという不信感を投資家に抱かせる内容といわざるを得ず、信頼の回復には程遠い」との見方が出ていた。 ソニーが27日の発表した2006年3月期の連結決算は、売上高7兆4754億円(前々期比4%増)、営業