長らく「サッカー不毛の地」と呼ばれてきた米国で異変が起きている。昨年、ベッカムの加盟で話題をまいた米メジャー・リーグ・サッカー(MLS)がついにブレークし、従来の4大プロスポーツの一角を崩そうとしているのだ。その原動力は、まもなく米国デビュー1年を迎える「ベッカム様」ばかりではないようだ。(ロサンゼルス 松尾理也) MLSの1試合あたり平均観客動員数は01年、1万4962人だった。それが07年には1万6770人に増えた。 他のプロスポーツと比べると、アメリカンフットボール(NFL)は6万7738人で別格。野球(MLB)の3万2785人にも及ばないものの、バスケットボール(NBA)の1万7757人に匹敵、アイスホッケー(NHL)の1万6486人を追い抜いた。 発祥の地、英国など多くの国では、フットボールといえばサッカーのことだが、米国でフットボールといえば、ほとんどの人がアメリカンフットボー