飲酒運転で摘発された際のとっさの言い訳に、漬物の「奈良漬」を悪用するケースが最近相次いだ。奈良漬には微量のアルコールが含まれているため、交通事故などで警察に呼気を調べられた場合に「奈良漬を食べた」と言い訳するのだという。確かに、お酒の弱い人が奈良漬を大量に食べれば「ほろ酔い」みたいになることもあるけれど、果たして奈良漬を食べて飲酒運転になってしまうのだろうか? (高瀬真由子) 「奈良漬を食べただけで飲酒はしていない」 今月7日、埼玉県春日部市で、保育士の女が道路交通法違反(酒気帯び運転)で春日部署に逮捕された。呼気1リットルからは基準値(0・15ミリグラム)を大幅に越える0・55ミリグラムのアルコール量が検出され、女はこう供述したという。 また千葉県柏市でも昨年11月末、接触事故を起こした際に道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕された会社員の男が「奈良漬を食べたから」と供述した。 奈良漬