CO2排出枠価格、半年で4分の1に暴落 「買い時」も手を出せず? (1/2ページ) 2009.2.20 21:56 世界同時不況による実体経済の低迷で、地球温暖化対策の一環として国際的に取引されている二酸化炭素(CO2)の排出枠の価格が下げ止まらない。国際協力銀行(JBIC)などが公表している国内取引の1トン当たりの価格は、昨年7月の4000円弱をピークに下がり続け、今や1000円割れ目前と、ほぼ4分の1の水準にまで低下している。取引関係者からは「底が見えない」との悲観的な見方も出ている。 国内の取引価格(気配値)がピークをつけたのは、原油価格が1バレル=147ドルに達した昨年7月。JBICなどが毎週月曜日に発表している取引価格(同)は7月14日に3821円をつけた。 原油価格が高騰したことで、石炭火力発電所の稼働率が高まり、その結果、CO2排出量の大幅増につながり、排出枠の需要が高まる