ある大手企業の経営企画の幹部らが「自社のIT部門について意見を聞きたい」とやって来た。この企業でもビジネスのデジタル化が大きな課題で、そのためにIT部門はどうあるべきかが問題意識だった。いろいろと議論させてもらったが、その幹部は「なるほど、これはIT部門の問題ではないな。事業部門自身がどうIT活用するかの問題だ」と満足げにうなずいて帰っていった。 今や「ビジネスのデジタル化」が多くの企業にとって最大の経営課題になりつつあるのは、ご存知の通りだ。既に米国では、大手企業のCIO(最高情報責任者)はもちろん、CEO(最高経営責任者)までが、平気でAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)の話をするらしい。日本企業はさすがにそこまではいかないが、経営者が「デジタル」や「IT」を日常的に口にするようになった。 以前とは比べ物にならないぐらい、企業にとってITの重要性が飛躍的に高まって
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