ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/reizei (9)

  • 「日本は5年で破綻」藤巻健史氏の警告に対しての「解」はあるのか?

    6月14日に米ブルームバーグが配信した藤巻健史(フジマキ・ジャパン社長)の発言はショッキングなものでした。「ユーロがデフォルトになるより日が先」「破綻は最短5年で発生」、その際には「1ドルは500円から600円」になり、10年ものの「長期国債の金利は80%をヒット」するだろうといのです。「何故ならIMFの試算では2014年には、日の債務はGDPの245%に達するからだ」という指摘もしています。 この記事は結構衝撃的だったようです。日曜に私は知日派のアメリカ人のビジネスマンに「読んだか?」と聞いたら「読んだよ。フジマキが言っているんだから日人は真剣に受け止めなくちゃダメだ」と言われました。彼は「投資家っていうのは、無責任な発言で相場を動かそうとするけど、この話はそのレベルを超えている」というのです。 私は藤巻氏がこうした警告をずっと発し続けているのは知っています。その一貫性は誠実なもの

    hirominakagawa
    hirominakagawa 2012/06/18
    手厳しい指摘。藤巻氏の警告通りならば、5年後には海外旅行なんて出来なくなるな。「日本は5年で破綻」藤巻健史氏の警告に対しての「解」はあるのか? [プリンストン発 新潮流アメリカ]
  • エルピーダに続きルネサスも苦境に、問題は会計制度では?

    ルネサス・エレクトロニクスと言えば、昨年3月の東日大震災で、ひたちなか市にある同社工場が被災したことの大きな影響から、改めて存在感が浮かび上がった会社です。同社における世界の自動車向けマイコン出荷がストップしたことから、日系をはじめとする世界各国の多くの自動車メーカーが操業停止に追い込まれたり、日系の企業を中心に同工場の復旧へ向けて「多くの支援」が行われたという報道は記憶に新しいところです。 このルネサス・エレクトロニクスですが、5月9日に発表された2012年3月期の「通期決算概要」によれば、売上が8831億円に対して、営業赤字が568億円、しかもフリー・キャッシュ・フロー(手元キャッシュ)がマイナス648億円という厳しいものでした。この発表から2週間後の昨日5月22日には「5500人削減、600億円の出資要請」などという報道が一斉に流れ、前後して株価は急落しています。(※5月22日の時

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    hirominakagawa 2012/05/24
    厳しいも何も…>2012年3月期の「通期決算概要」によれば、売上が8831億円に対して、営業赤字が568億円、しかもフリー・キャッシュ・フロー(手元キャッシュ)がマイナス648億円…エルピーダに続きル
  • 改めて「ゆとり教育」を問う

    文科省の新しい「脱ゆとり」の教科書を見る機会がありました。例えば今回新版になった中3数学の教科書などでは、全体が妙に分厚くなっています。中身について言えば90年代の来の中3の内容までは戻っていません。ですが、因数分解のテクニックなどは塾の教科書並みに詳しく、正に思考より訓練を強化すれば「財界も親も文句はないだろう」的な主体性のなさすら感じます。 ちょうどそんな折、『ミスターゆとり教育の反論』というタイトルで、元文科省の寺脇研氏のインタビューが朝日新聞(デジタル版)に出ていました。いい機会ですから、ここで「ゆとり教育」の総括をしておこうと思います。 インタビューの中で寺脇氏は、「ゆとり教育に、私は信念をもっている。その理念の中心は、知識を詰め込む従来の教育を転換し、自ら問題発見をして解決策を探し出し、自ら主題を設定して学べる人間を育てること」だと述べています。 また、2008年の同様のイン

    hirominakagawa
    hirominakagawa 2012/04/16
    難しいミッションですね>「ゆとり」は失敗でした。一方で「脱ゆとり」という逆行でもダメなのです。本当の意味で「高度な付加価値を創造する」スキルを教えて行く教育が求められます。改めて「ゆとり教育」を問う [
  • アメリカで「病児保育」が社会問題にならない理由とは?

    まず、現在の日社会では病児保育の問題は非常に深刻であり、この問題を解消するために病児保育を引き受けるNGO団体が活動を始めています。その多くは私の知る限り良心的なものが多いようで、例えば病児保育を担う一方で働き方の改善を提言したりする団体の努力などには注目をすべきだと思います。 それ以前の問題として、日の現状において病児保育の問題、つまり「休めない、早く帰れない時に子供が熱を出したら大変」という問題を抱えている家族を批判はできません。社会的な条件、生き方の前提が異なる「専業主婦カルチャー」を前提にして「子供が病気なのに人に預けるのはかわいそう」という非難をすることは間違っていると思います。 ちなみに、アメリカにも「病児保育問題」が全くないわけではありません。特にシングルペアレントの場合、子供が突発的に熱を出して学校の保健室に引き取りに行かねばならないケースなどでは、実際に困っている人が

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    hirominakagawa 2012/03/07
    あとで読む。アメリカで「病児保育」が社会問題にならない理由とは? [プリンストン発 新潮流アメリカ]
  • アメリカの外食産業に過労死がない理由とは?

    大前提として客も店も細かいことはゴチャゴチャ言わないし、とりわけ中堅以下の企業化されたファミレス系やファーストフード系に至っては、サービスの水準はかなり低いという問題があるわけです。その点では、日とは全く別世界で比較の対象にはならないのですが、個別の問題では参考になる点もあると考えて箇条書きにしてみました。 (1)役割分担がハッキリしています。例えば、注文を取るのは「サーバー」、最初に接客して客をテーブルに誘導するのは「ディスパッチャー」などという「専任」ですし、料理を運んだり皿を下げる専門の「アシスタント」など接客だけでも細かく分かれています。厨房の中も役割分担が明確です。 (2)職務内容は契約書で明確になっています。ですからコストカットのために、ある仕事を他の人間にカバーさせるなどということは不可能です。また契約に書いてあることは双方が履行しなくてはなりません。野球の井川慶選手がヤン

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    hirominakagawa 2012/03/06
    なるほど。アメリカの外食産業に過労死がない理由とは? [プリンストン発 新潮流アメリカ]
  • 秋入学のギャップイヤーに就業体験というのは面白いかもしれない

    大学の秋入学に関して発生する4月から8月の「半年間」については、この欄で前回取り上げた時には、補習的なもので精一杯だろうという考え方をお話しました。現在の高校の教育では英語の読み書き会話力も、ディスカッションに「貢献する」スキルにしても、数学やサイエンスを中心とした基礎学力も全く足りないので、秋入学までの半年間はこうした「レベル合わせ」が必要という考え方です。 ですが、東大の浜田総長が経団連に対して「秋入学問題に関する協議」を申し入れたというニュースを聞いて、私は少し考えを変えました。仮にこの期間に大企業の中枢に入って、18歳から19歳の若者が就業体験をするというのは面白いかもしれない、そう思ったのです。 同じ就業体験とかインターンシップということでも、大学入学前というのは大学の3年生や4年生の場合はニ点大きな違いがあります。 一つは、入学前の段階では専攻が決定していないわけです。この段階

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    hirominakagawa 2012/02/08
    アルバイトでは望み得ない職業経験が積めるのなら、実現を後押ししたいが。秋入学のギャップイヤーに就業体験というのは面白いかもしれない
  • 大学「秋入学」の場合の「ギャップターム」議論、根本が間違っていないか?

    東大が声をかけて国公立私立の多くの大学が「9月入学」を真剣に検討し始めたようですが、その際に高校を卒業してから大学に入るまでの半年を「ギャップターム」として、就業経験やボランティア、留学などの国際経験を積ませようという構想があるようです。一見するともっともらしい話ですが、こんな変則な制度は成立しないと思います。 まず最初の段階、つまり高校以下の変革が進まず、入試改革もできないまま現行のようなペーパー入試が高3の3月に行われているとして、9月以降の大学の方では国際化が進んだという状態を想定してみましょう。国際化が進むというのは、つまり9月以降の大学では講義の多くが英語で行われ、優秀な外国人教師や留学生が何割か混じっているという状態です。 こうした状態に対応するためには、4月から8月の5カ月間に日の高校を卒業した「入学内定者」は「レベル合わせ」をものすごいスピードでやらなくてはならないと思い

    hirominakagawa
    hirominakagawa 2012/01/24
    ギャップイヤーの導入とカリキュラムの国際化はセットなのか?大学「秋入学」の場合の「ギャップターム」議論、根本が間違っていないか?
  • 「村上春樹による小澤征爾インタビュー」はどこが凄いのか?

    この年末年始に読むべきを1冊だけ挙げるとしたら『小澤征爾さんと、音楽について話をする』というタイトルで新潮社から出ている、小澤征爾氏に対する村上春樹氏によるインタビューを推薦したいと思います。インタビューを活字にしたという変則な作りのではありますが、期待した以上の内容であり読み応え十分でした。 まず驚いたのは村上氏のインタビューの姿勢です。一定程度の音楽の知識を前提としつつも、数多くの音楽ファンの「平均的な視点」から一切ブレることなく、適切な質問と反応を繰り出してくる、まるでプロのインタビューアーのような、最上のプロフェッショナリズムがそこには感じられました。 一連の「世界との距離感(デタッチメント)」を描いた小説群から、「ねじまき鳥」を転回点として、オウム事件の被害者と加害者の双方の取材などを通じて「他者との、そして世界との関わり(コミットメント)」へと創作の姿勢を移しつつあるという

    hirominakagawa
    hirominakagawa 2011/12/24
    これは気になる。「村上春樹による小澤征爾インタビュー」はどこが凄いのか?
  • 時間をかけた妥協として完成した「9.11メモリアルパーク」

    11日の日曜日は、9.11のテロ事件からの10年目ということで、アメリカではニューヨークをはじめ、各地で追悼の行事がありました。特にニューヨークの「グラウンドゼロ」では、オバマ大統領夫、ブッシュ前大統領夫が列席する中、弔鐘によって示される黙祷の時を6回はさんでお昼まで犠牲者氏名の読上げが行われました。その間に挿入された、音楽と詩の朗読も効果的でした。 ブルームバーク市長は個人的な信念に基づいて、この10年間、式典から宗教関係者と政治的演説を厳格に排除してきており、今回はその点がずいぶん議論になりましたが、式としてはやはりこれで良かったと思います。オバマ、ブッシュの「朗読」については、オバマの方にはやや不自然な宗教色があり、ブッシュの方は実は詩ではなくリンカーンによる戦没者遺族への手紙を朗読するというものでしたが、この両者に関しては許容範囲だったのでしょう。 追悼式の会場となったのは、こ

    hirominakagawa
    hirominakagawa 2011/09/13
    時間をかけた妥協として完成した「9.11メモリアルパーク」 [プリンストン発 新潮流アメリカ]
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