2015年は「自動運転元年」というべき、さまざまな出来事が世界各地で起こった。 グーグル(現アルファベット)が自動運転専用の小型車を使った公道走行を開始。ダイムラー、BMW、フォルクスワーゲングループのアウディが共同で、ドイツの地図メーカーHERE(ヒア)を、フィンランドのノキアから約30億米ドル(約3600億円)で買収。そしてウーバーが、米国のピックバーグで「アドバンスド・テクノロジー・センター」を開所し、地元のカーネギーメロン大学の人工知能の研究者をごっそり雇って自動運転の研究を開始。まさに枚挙にいとまがない。 国内でも、スマートフォン向けアプリなどを手掛けるDeNAが2015年5月、自動運転技術開発ベンチャーのZMPと合弁企業「ロボットタクシー」を設立した。トヨタ自動車も、2015年11月に人工知能に関する研究開発を行う子会社であるTOYOTA RESEARCH INSTITUTE(