伝説的なハッカー、フリーソフトウェア活動「GNUプロジェクト」の中心人物、そして少々変わり者(?)とのうわさも高いリチャード・ストールマン(RMS)氏。講演で来日した彼がTech総研の取材を受けてくれました。ひと言で言うと、すごくピュアなエンジニアだった。
リチャード・ストールマン氏、GNUプロジェクトの25年を振り返る:Focus on People(2/2 ページ) 新しい課題 ストールマン氏は未来の予測は断ったが、新しい課題が今後も現れると思うとは述べた。「Microsoftはまだ相当にリッチでパワフルだ。金の力で新しい障害物を作ることもやめてない。それと同時に、フリーではないソフトウェアの新しい問題がWebアプリケーションで起きている。ブラウザを通じてインストールされるプロプライエタリのソフトウェアの問題と、Webサーバ自体の問題、この2つがある」 また、モバイルデバイスにも憂慮がある。「新しいテクノロジーには新しい問題が現れるというが、その面白い実例だね。10年前に携帯電話を見たときは、ソフトウェアがフリーなのかプロプライエタリなのかという問題はなかった。ソフトウェアを携帯電話にインストールできなかったから。でも、こいつはビッグブラ
2007/05/28 1999年、来日中だったGNUプロジェクトの創始者、リチャード・M・ストールマンにインタビューをしたことがある。移動のタクシーの中で無理に捕まえて話を聞いた。当時の私はDebian GNU/Linuxのユーザーで、GNUソフトウェアやフリーソフトウェアファウンデーションに対してシンパシーを感じていた。 プログラマにとってソフトウェアは空気のようなものだ。だから、日頃からそれを呼吸するように読んだり書いたりできる環境が大切だ――。私はプログラマではないが、そういうGNUの思想には共感するところが大きかった。「英語のfreeには無償という意味が強いが、私の言うfreeは日本語のジユウに近い」。ストールマンは、そう語りながら、“ジユーナ”(自由な)という日本語の単語を連発した。 そうしたストールマンの話に感じ入る一方、彼の語る理想の世界像にはリアリティがなくて話にならないな
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く