京都府内で新型コロナウイルスの感染者が相次いで見つかる中、感染ルート不明の患者が増えている。府や京都市は行動歴などを聴き取る疫学調査を行うが、十分な協力を得られなかったりする場合もあるという。専門家は「自身の感染に気付いていない人が行動している可能性が高く、今後、感染者が急激に増える懸念がある」と危機感を示す。 府の集計では、1月30日~4月2日に感染が確認された88人のうち、感染ルートが分かっていないのは21%に当たる19人に上る。3月12日に感染が確認された京都市内の60代男性は感染から20日以上たった今も感染源が分かっていないという。その後も感染ルート不明者は連日1、2人と出て、3月30日は新規感染者11人中4人が感染経路不明となった。 府や市は疫学調査で、本人から行動歴や接触者、どのような会合に参加したか聴き取っているが、高齢でほとんど外出しておらず見当がつかない場合や不特定多数を