フォーサーズ・システムは、当初からいろいろな機種で撮ってきたが、11月号で扱ったオリンパスE-3や、レンズのラインナップも含め、かなりこなれてきた印象を持つ。こうして思ったのは、新しいシステムはそう簡単に完成しないということ。いろいろな人が使い、そのフィードバックを受け、次モデル、次々モデル(多くの場合、新機種を発表した時点で次モデルの開発が始まっているため、間に合わないケースもある)に反映し……と、それなりの年月が必要となる。そのような進化の中、筆者的には、機械としての完成度は現行モデルがよいのだが、色は昔のKodakのCCDを搭載した機種が好みだった。 先日、打合せをしている時、シグマDP1に感化された筆者は「フォーサーズのコンパクトカメラがあれば」と話した。しかしこの連載の編集担当によれば、フォーサーズ・システムはマウントまで含めた規格なので、もしそのようなカメラが出てもレンズ交換が