今日のキーワード タコノキ タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...
社会学の分析方法を用いて、個人、集団、地域社会、産業社会、情報社会などにおける異常abnormality、逸脱行動deviant behavior、社会問題social problemを研究する学問。名称に「病理学」とあるが、社会学の一領域として存立している。社会病理学の研究対象は、伝統的には犯罪・非行、自殺・心中、売春、アルコール依存、離婚、家出、スラムといった逸脱行動ないし社会現象であった。今日はこれらに加えて、引きこもり、ドメスティック・バイオレンス、虐待、いじめ、不登校、援助交際、過労死、ストーカー、セクシュアル・ハラスメントなどが幅広く扱われている。 社会病理学は19世紀末期にドイツ系ロシア人のリリエンフェルトによって創始されたが、社会を生命体として類推する社会有機体説の影響を強く受けていた。社会有機体説では、人体に健康な状態と病気の状態があるのと同様に、社会にも健康な状態と病気
《Heaven helps those who help themselves.》天は、他人に頼らずにひとりで努力する者を助けて幸福を与える。
《リカレント(recurrent)は、反復・循環・回帰の意》経済協力開発機構(OECD)が提唱する生涯教育構想。社会人が必要に応じて学校へ戻って再教育を受ける、循環・反復型の教育体制。 リカレント教育とは,人生のあらゆる段階で,個人の興味・関心や職業上の必要性などに応じて自由に学習できるよう,正規の学校・大学教育と労働とが教育-仕事-教育-仕事…というように相互流動化される教育戦略,教育政策を意味する。リカレント教育の定義によれば,正規の学校教育,現職教育,成人教育に関わるあらゆる教育段階に関連する多様なプログラムを包括する。しかし,現実には中等教育終了後の教育に限定して考えられ,学校教育修了後,社会人が職業から離れて行うフルタイムの再教育や職業に就きながら行うパートタイムの教育を指すことが多い。 リカレント教育の構想は,スウェーデンの教育大臣であったパルメ,O.(Olof Palme)が
〘 名詞 〙 ( [英語] nationalist ) ナショナリズムを信奉する者。民族主義者。国家主義者。〔外来語辞典(1914)〕
複数の人間の相関関係や人間同士の結びつきを意味する概念。もとは社会科学分野でのグラフ理論の用語。SNSにおける人間関係のネットワークを可視化したものや、それらの情報をデータ化したものをさす。 互いに影響を与えあう複数の人間の結びつきや、かかわり合いを示した概念。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)をはじめとするソーシャルメディアにおけるウェブ上での人間の相関関係を、点と線分で可視化したものやその集積データを意味することが多い。通常、ウェブ上のつながりのうち人間同士が現実社会でも直接関係しているつながりはリアルソーシャルグラフ、ウェブ上だけの結びつきはバーチャルソーシャルグラフとよばれる。 SNSの場合、ある人の性別や居住地、仕事、趣味、メールアドレスなどといった個人の属性と、ネット上での購買やウェブの閲覧などの行動履歴情報が、関係図を形づくるもとになる。この関係性をベースに、現
〘 名詞 〙 ( [英語] readiness ) 一定の学習をさせようとする際に、その基礎条件となる身体的発達、経験、知識などができあがっている状態。 学習が効果的に行われるためには、学習者の側に、身体的にも心理的にも学習にふさわしい素地が用意されていなければならない。このような知能、知識、技能、体力、興味などの学習に必要な準備状態を総称してレディネスとよぶ。レディネスが学習者の側にできていないと、その学習は無効に終わるか、少なくとも非能率的にならざるをえない。 レディネスは成熟と経験によって形成されるが、とりわけ成熟の要因が大きく作用するので、学習におけるレディネスを重視するとき、とかく成熟待ちの学習指導に片寄りやすい。確かにレディネスは学習の前提条件であるが、同時に学習によって形成される場合も少なくない。そのうえ、レディネスさえ成立すれば、その後はどんな年齢でも効率的に学習が行われる
国家間の合意による領土の一部の移転。これに対し,領土の全部の移転を併合といい,両者をあわせて譲渡という。合意は,通常の場合条約を結ぶことにより表現される。日本が日清戦争の平和条約(1895)で台湾,澎湖諸島を取得し,日露戦争の平和条約(1905)で南樺太を取得したのがその例。このように,割譲は戦争の結果としてなされることが多いが,平和的交渉により,贈与,交換,売買などの形でもなされる。1875年に,日本とロシアが北千島と南樺太を交換したのがその例である。 最近では,割譲に際して地域住民の意思を問うこと(人民投票)が多いが,一般的な条件ではなく,単に参考として考慮されるにすぎない。割譲の効果として,原則として,譲渡国の国籍をもつ地域住民はその国籍を失い,譲受国の国籍を取得するが,最近では,条約で住民に国籍選択権を認めることも多い。割譲により,割譲地に関する条約上の権利義務が一般的に承継される
[副] 1 それはさておき。いずれにしても。とにかく。「とにもかくにもここまでこぎつけた」 2 何やかやと。あれこれと。 「―そらごと多き世なり」〈徒然・七三〉 [補説]「兎にも角にも」とも当てて書く。 [類語]とにかく・何しろ・何せ・何分なにぶん・何分にも・なんにせよ・ともかく・ともかくも・ともあれ・とまれ・それはともあれ・畢竟ひっきょう・結局・矢張り・所詮しょせん・どの道・何れにしても・結句・遂ついに・とどの詰まり・詰まるところ・帰するところ・詮せんずるところ・要するに・いずれ・どうせ・つまり・とうとう・いよいよ・挙げ句・挙げ句の果て・差し詰め・究竟きゅうきょう・果ては・何と言っても・どっち道・もはや・遅かれ早かれ・善かれ悪しかれ
〘 感動詞 〙 ( [英語] never mind ) スポーツなどで、失敗した人を励ますときの掛け声。気にするな。心配無用。ドンマイ。〔音引正解近代新用語辞典(1928)〕
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