ロトスコープは実写映像をベースにしてアニメーション映像を作り上げる技法である。発明したのはのちにフライシャー・スタジオを設立するフライシャー兄弟の兄マックスで、1917年に特許を取得している。10年代のアメリカはアニメーションの産業化の時期にあたる。分業による大量生産が志向されるなか、ロトスコープは未熟なアニメーターでもリアリティのある動画制作を可能にするものとして当初は考案された。しかしフライシャーはむしろ、実写をなぞることでできあがる動きの奇妙さ(単純化を行なうアニメーションにそぐわないリアリティの創出)に注目し、その物珍しさを興行的な売りとすることとなった。一方、ディズニーは逐語的に映像をなぞるのではなく、トレース箇所を選択することにより、キャラクターの動きにリアリティを付与する方向を選んだ(『白雪姫』、1937)。中国やソ連の国営スタジオにおいても、ディズニーの影響から、同様の技法
5月、国立近現代建築資料館が湯島にオープンした。名誉館長は建築家の安藤忠雄。場所は旧岩崎邸の隣である。 旧岩崎邸と近現代建築資料館 建築資料にみる東京オリンピック その開館を記念した特別展示として「建築資料にみる東京オリンピック」が開催されている。現在、東京オリンピック2020を誘致する活動が盛んだが、この展示の第三部では、メインスタジアムのコンペで最優秀案になったザハ・ハディドのプロジェクトを中心に、最後まで競ったSANAAほかの案が並ぶ。風洞実験用につくられたザハの模型も見ることができる。もっとも、本施設の特徴から言えば、第一部「1964国立代々木競技場」と第二部「意匠と技術」の展示が重要だろう。ここでは、独立行政法人日本スポーツ振興センター、ハーバード大学、丹下都市建築設計、文部科学省、清水建設、川口衛構造設計事務所、大林組などの各所から借りた当時の図面、写真、映像、模型などを集めて
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