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ブックマーク / www.nikkei-science.com (3)

  • ネットで軽くなる「事実」の重み

    「東京大学准教授の鳥海不二夫氏は,『人はもともと,自分にとって都合がいい,信じたい情報を信じる傾向がある。SNSはそういった情報だけを選択的に摂取できるメディアだ』と指摘する。SNSのこうした特徴は,ニュースメディアとの相互作用によってさらに加速される。ウェブニュースを配信するアプリケーションのアルゴリズムは多くの場合,ユーザーの意見の傾向を分析し,それに合った情報を流すように作られている。利用者が意図的に選択しなくても,自らの関心と志向に合うニュースばかり目に入ってくる仕組みになっている。」(文より) サイエンスライターの長倉克枝氏が,ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)が少数意見を増幅し,現実社会に影響を与えていくメカニズムを解説する。SNSの情報を分析した最新の研究成果によると,インターネットは当初の期待とはうらはらに,情報共有のタコツボ化と社会の分断をもたらしたという。

    ネットで軽くなる「事実」の重み
    hiroomi
    hiroomi 2017/07/18
  • 思考のワーキングメモリー

    ワーキングメモリーとは,たった今意味のある情報に関する短期的で限りのある記憶のこと。私たちが文章を理解したり,以前に決定した行動計画に従ったり,あるいは,電話番号を覚える時に利用される。たとえば,ロシアの大統領の名前を心に思い浮かべるとき,その情報は,長期記憶から一時的にワーキングメモリーにコピーされる。 心理学的研究によって,ワーキングメモリーこそが,記憶している文脈情報にもとづいて論理的に考えたり判断を下す能力の基礎であることが示されてきた。ワーキングメモリーを理解したいという背景には,やむにやまれぬ人道的理由がある。最も深刻な精神疾患のひとつである分裂病は,部分的にはこのシステムの障害によって起こると考えられている。ワーキングメモリーの最も著名な研究者の1人であるエール大学のゴールドマン=ラキーチ(PatriciaGoldman-Rakic)は,分子レベルでのワーキングメモリーの研究

    思考のワーキングメモリー
  • 収容所で生まれた世界初のポケット計算機

    片手で持てる初の計算機は電気式ではなく,機械式だった。加減乗除ができ,平方根の計算にも利用できた。答えは11桁のデジタル表示。「クルタ計算機」というこの機械,発明者はクルト・ヘルツシュタルク(CurtHerzstark,1902~1988年)という人物だ。第二次世界大戦中,ナチスのブーヘンヴァルト強制収容所に囚われていた間に設計を完成させた。独自の計算手法と機械技術を採用し,小型軽量化を実現した。 ヘルツシュタルクの父親はウィーンで事務機器を売っていたが,やがて卓上計算機の工場を立ち上げた。商売は繁盛し,若きクルトはオーストリア中を計算機の実演をして回るようになった。第一次世界大戦中,一家の工場は軍需物資を生産し,大戦後は中古計算機の販売を手掛けた。1930年代,ヘルツシュタルクは携帯型計算機の開発を志し,1937年の末までには独創的な小型計算機のアイデアをほぼ固めた。 しかし,ナチスのオ

    収容所で生まれた世界初のポケット計算機
    hiroomi
    hiroomi 2009/03/15
    クルタ計算機
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