フジテレビのお金のコラムにも書いたことを、また再確認できたのが、宝くじ事業に対する事業仕分けのニュースでした。 図は産経新聞からの引用ですが、1兆419億円のうち、戻ってくるのが4761億円、残りは収益金と経費になって、その資金の非効率な使い方が問題になっているのです。つまり宝くじを1万円買うと4500円が戻ってきて、残りの5500円は税金とその他の経費の支払いのために使われているということです。 それでも、宝くじは”庶民の夢”なのでしょうか? 例えば、株式を100万円買ったら、売買手数料が0.1%としても元手は99.9%残っています。しかもそのお金は、企業に投資される訳で、新しい価値を生み出してくれるかもしれません。 そんな投資とは異なり、ギャンブルは集めたお金から経費を差し引いて、残りを分配する仕組みであり、そこには価値の創出はありません。 ギャンブルの中で、競馬は75%が払い戻される
日本は国全体で人口減少フェーズに入っています。このまま行くと、2050年には今より、20%近く人口が減少するという予測もあります。人口の増加というのは国の成長率を決定する1つの重要な要因です。生産に寄与すると同時に、国内が消費エリアとしても成長することになります。投資を考える際、この人口動態というのは、とても重要なファクターになります。 日本の人口減少の中で、ミクロに観察すると、数は少ないですが、今も人口が増えている意外な都道府県が存在します。 この本によれば、これから2020年にかけて人口が増える都道府県は、東京、神奈川、沖縄の3つしかないと予測されています。つまり、関東エリアの一部と沖縄が、日本の成長エリアということができるのです。 今週発売の「日経ビジネス2012.8.6.-13.合併号」では、その沖縄経済圏について特集しています。 この特集でも、2007年〜2020年にかけての実質
証券アナリストジャーナルの6月号の特集は何と「株式集中投資」です。日本株式のインデックス運用について、疑問を投げかける原稿が、野村総研の堀江氏や京都大学の川北氏といった方々から発表されています。堀江氏の主張は野村総研のこのページ(PDFファイル)にも、同様のことが書かれています。 インデックス運用とは、インデックスファンドやETFを使って誰でもできる市場平均を狙う運用方法です。投資初心者はまずこのインデックス運用を使って平均点を狙い、その上で銘柄やファンドの見極めができるようになってから、集中投資のようなアクティブ運用すべき、というのが私の意見です。 日本株については、この方法はワークしないということなのでしょうか?この2人の意見を自分なりに考えてみたいと思います。 堀江氏によれば、2002年から2011年までの10年間でTOPIX(東証株価指数)は約2割下落しているのに、個別企業を騰落率
マネー誌のアメリカ経済の取材でフロリダに来て、2日目です(記事は来月21日発売号に4ページ掲載予定です)。 天気は相変わらずの晴天。昨日とは変わって日差しも強く、半袖で歩けます。ネイプルズ(Naples)という街のコンドミニアムを視察しました。 例えば写真の物件は、サブプライム前に40万ドル以上したのが、今では8万ドル以下。8割以上値下がりしています。と言っても、物件自体には何の問題も無く、管理の行き届いた物件です。このような物件の家賃は月900ドル程度。日本円で8万円です。不動産業者の方曰く「これはローエンド物件(所得の低い人向け)。世帯年収4万ドル(300万円台半ば)の共働き夫婦が借りる物件」と言っていました。 確かに、年収300万円台なら、8万円の家賃は妥当と言えます。しかし、その暮らしのレベルはかなり高いのに驚きます。 部屋は新品同様にリノベーションされ、ベッドルームは3つ、バスル
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