■その場のすべてを受け入れる --写真は記録ですか。表現ではなくて? 石川 写真って、たとえばこの写真も、説明をつけて新聞記事のなかに使われたらドキュメンタリーにもなりうるし、ギャラリーで展示したらアートになる。見せ方によって、いかようにも変わっていくものです。ただ、僕のなかでは、いまも記録に重きをおいて撮ってますね。 --撮るときの意識はそうだということですね 石川 だけど押さえで撮っておこうとか、そんなことは一切せず、その瞬間に「いい」と思ったから撮るんですけどね。体が反応するからシャッターを切る。 --今回のマナスル(8163メートル)登頂でも? 石川 さすがに肉体の限界で撮れないことが何度もありました。カメラは背中のリュックに入れるか、胸に提げるかなんですけど、提げていると壊しちゃったりする。でもリュックに入れてると、撮りたいときにリュックを下ろして…ってだけのことがもうできない。
Thank you for being patient. We are doing some work on the site and will be back shortly.
前日までずっと雨。 沢も木々も元気一杯。 ゴツゴツしてきた。 もう少しで突き抜けるよ。 残り二日で、左奥のさらに奥、ポコッと突き出た丸い山の裏まで歩くよ。 普段見ることのない色々が僕らを取り囲み始める。 宇宙と地球の結界。 太陽が西に沈めば、東の月が明るさを一気に増してゆく。 頭上では星が眩い光を放ち夜空が賑わう。 あたり前のこと。 けど、最近はずっと遠くにあったね。 太古から変わらぬこの一連の動き。 360°見渡しながら地球を感じる。 稜線に吹く強い風は僕の体をすり抜け、僕のみだらな煩悩を持ち去っていく。 振り返って弱弱しい灯りの小屋を眺めれば山男達が酒に酔って今宵も上機嫌。 本日の行動時間は6.5時間。 消灯21:00。 2日目に続く・・・。
写真家・石川直樹の個展『8848』が、9月9日から東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSEで開催される。 1977年生まれの石川直樹は、人類学や民俗学などに興味を持ち、移動や旅などをテーマに写真作品を発表し続けるアーティスト。2010年に南太平洋の島々の風景を捉えた写真集『CORONA』で『第三十回土門拳賞』を受賞。また、2008年にはノンフィクション作品『最後の冒険家』で『開高健ノンフィクション賞』を受賞し、文筆の分野でも注目を集めている。 石川は今年3月末から2ヶ月間にわたり、愛用の中判フィルムカメラ「マキナ670」と「マミヤ7II」を携えて2度目のエベレスト登山を敢行。畳3畳分ほどしかないマイナス30℃の頂上では、25分にわたりシャッターを切り続けたという。 同展では、そんな登山中に撮影された作品約40点と映像作品を展示。山岳民族のシェルパ族が暮らす村の様子から、精神と肉体の
期間: 2011年9月9日(金) - 10月22日(土) 開廊日時: 12:00-18:00 *日・月・祝日休廊 会場: SCAI THE BATHHOUSE 展示作品: 写真作品 46点・映像作品 [関連イベント] <art-Link 上野 – 谷中 2011> 谷中放談 石川直樹 x木下史青氏(東京国立博物館デザイン室室長) トークショー 「For Everest(仮)」 日時:2011年10月1日(土) 14:00〜16:00 場所:東京藝術大学第一講義室 定員:180名(当日先着順) 参加費:無料 主催:<art-Link上野–谷中2011>実行委員会・東京藝術大学美術学部絵画科油画研究室 お問い合わせ先:<art-Link上野–谷中2011>事務局 Tel: 080-5518-7008 http://artlink.jp.org/ [書籍] 今回のエベレスト登山を克明に記録にとど
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く