山口周 慶應義塾大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了。ボストン コンサルティング グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。ビジネス書も多数あり、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。 ファクトとデータに基づけば 悲観的になることはない 今現在、社会はダメになってきている、日本はどんどん悪くなっている……などなど。そんなふうに考えている人がたくさんいると思います。そう、今は“悲観的ロマンチスト”が多い。たしかに悲観的になることは文学的だったり、ロマンチックではあるけれども、きちんと現実を捉えれば、オプティミスティックな事象がたくさんあることに気づくはずです。 日本国内に目を向けてみましょう。青少年の犯罪のピークは1950年代の話だし、所得格差をあらわすジニ係数がもっとも高かったのは昭
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